視察研修報告 その2
「倉敷市都市景観条例と倉敷市景観計画について」
報告します。
倉敷市には以前写真で紹介しました美観地区を代表とする
伝統的建造物が多数残されています。
なぜか?
①天領だった。
②有力商人の存在
③民間力
④行政のバックアップ
あるものを民間、行政、力を合わせて守ってこられました。
そして現在も守り続けておられます。
「守る」ことはつまりは「攻め」だと感じました。
「攻め」が形になったものが、
「倉敷市都市景観条例」と
「倉敷市景観計画」です。
ちなみに条例がA4で14ページ。規則が9ページ。
計画がA4で64ページ。
半端じゃありません。
こと細かく決めてあります。
景観条例とは、個人の財産に制限をかけることです。
住民の同意と覚悟が必要です。
白壁の町屋と蔵を守り次代に受け継ぐことがこの町の哲学です。
人吉市にも守るべきものが多々あります。
この町をどうするのか。
世代が代わっても、変わらぬ町の哲学が必要だと思います。
まちづくりは、間違っても観光客のためにするものではありません。
私たちのため、子どもたちのためにするものです。
みんなで本物のまちを作りましょう。
目先のことにとらわれず、長い視点で、じっくりと。
その前に、まちの哲学を私たちみんなで決めましょう!
倉敷には倉敷の色が、人吉には人吉の色があります。
今回の視察では、町の心意気を肌で感じてきました。