ハンドメイド日vol.10
革紐のラップブレス


誌面ではお伝えしきれない
なぜ?
にお答えする解説です。

こちらの解説は
ラップブレスを制作するにあたり
プロ専用の機材を持たない方でも
家にある材料や
手芸店で簡単に購入できる材料で
無理なく作成できるコツを
お伝えするのが目的です。

私がこれまで書籍用に解説してきた事項に加え
材料の進化や
編集者さん、業者さんからの
貴重なアドバイスも加味した最新版です!
(そこまで大袈裟ではないのですが、笑)

もっと合理的に魅力的な作品を
作られる方々も
沢山いらっしゃいます。
作り方の正解は一つではなく
自分の解説以外を
否定するものではありません。

ちょっと疑問に思った時の
答えの一つ
として受け止めて戴ければ幸いです。


ではまず革紐選びから。

使用するのは
丸革紐2.0mmです。
ちょっと太いんじゃない?
と思われますか?

以前は私も当たり前のように
1.5mmを使用していました。

1.5mmの方が
4mmくらいのビーズとも相性が良く
3〜5連の多連ブレスレットでも
女性らしい手元になるのですが…。

問題は強度なのです。

下の画像は1.5mmの5連ブレスを
しばらく使った後の
ボタン通し穴の状態です。
最近の女性の爪は
ジェルネイル等で
大変硬くコーティングされておりますよね。

爪が硬いのは良いことなのですが
柔らかい革紐には悲劇です。

革紐のサイズを上げると
丈夫さは大変上がります。

また編んでいく際
革紐の太さが支えになるので
歪みづらく真っ直ぐとした
美しい編み地になります。

しかしデメリットも出てきます。

まずは全体の印象がゴツくなります。
これは軽やかな色の革紐を使用することで
緩和できます。
今回はホワイトと薄いピンクを選択して
女性向きにしてみました。

もう一つのデメリットは
結び目が作りづらくなる
ということです。
こちらも解消する方法はありますので
技法編で解説致します。

2.0mmの革紐に適当な物が見つからない時
あるいは
もっと安価に作りたい時には
下写真の
ロー引き紐1.5mmがおすすめです。
選ぶ際
中にテグスのような芯の入っているタイプは
避けた方が良いです。
芯が入っていると
結び目が締まらず浮き易いです。

今回の作品とは少々離れてしまいますが
私個人としては私物として
3mm丸玉天然石の5連ブレスレットが好きですが
これを作る時には
始めから革紐を選択肢に入れず
1.2mmのロー引き紐(コットン)で作ります。
1.5mmよりさらに細いですが
主役のビーズの邪魔にならず
且つ丈夫です。

丸革紐は
ショップによって
革のしなやかさがかなり異なります。

メルヘンアートさんの丸革紐は
水牛で繊維が柔らかく
結んでもポキッと革紐が割れてしまうことが少なく
私は多用しております。
(ホワイトはないのですが。)

次は留め具のボタンについてです。
チャームの土台になるよう
大きめのシェルビーズを使っています。
購入先は
自由ヶ丘の &Stripe さんです。

プラスチックボタンでも大丈夫です。
シェルボタンにしろ
プラスチックボタンにしろ
チャームの貼り付け面として
フラットな面があるものでしたら大丈夫です。

チャームを貼らなくても
デザイン性の高い大きめなボタンがあれば
それを使用しても素敵かと。

長くなりそうです。
続きはまた
明日。