ハンドメイド日vol.10
革紐のラップブレス
誌面ではお伝えしきれない
なぜ?
にお答えする解説です。
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では昨日に続きまして
材料選びその②
まずはビーズについて。
今回の作品は
ビーズ専門店で材料購入というよりは
街の総合手芸店で購入
という想定で材料選びをしています。
丸小ビーズ
です。
どこでも売っていますし
カラーバリエーションも豊富。
そして
ビーズの穴径が程々に大きく
穴のふちが鋭くない
というのも大事なポイントです。
穴径が小さいと
針が複数回通りませんし
穴の縁が鋭いと
糸切れしてしまいます。
元祖チャン・ルーの天然石5連を真似て
材料を用意したのに
穴の中を針が往復出来ない!
というご相談を戴くことがあります。
4mm天然石の穴径は
石の種類によって全く異なります。
練りもののフェイクトルコ石などは
比較的穴径が大きく
0.8mm以上1mm近くあったりして
往路復路のあるラップブレスの為の運針に
(ラダーワークと言います)
とても向いています。
一方
ハンドメイドアクセサリーでは
大変人気の高い淡水パールのうち
真円に近いポテトという形の
4mmサイズの穴径は
平均0.6mm程度と言われていますが
0.6mmのTピンを通してみても
貫通できないことが殆どです。
0.5mmのTピンは通りますから
仮に穴径0.5mmとしますが
ビーズステッチ針の太さは0.4mm前後。
往路で既に2本糸が通っている穴には
復路の針が通せません。
珊瑚丸玉も
同様に穴が小さめです。
…素敵な石なんですけどね。
結論
穴径の小さな玉を
ラップブレスに仕立てることは
無理と割り切る
です。
非常にざっくりとした見極め方ですが、
太さ0.7mmの Tピンが無理なく通せる玉は
とりあえずラップブレスに使えます。
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次は糸です。
どこのブランドの糸でも良いのですが
できれば
ビーズステッチ用の糸を使用してください。
コーティングがかかっているので
滑りが良く
作成中の糸の絡まりによるストレスや
毛羽立ちによる糸の痩せが
軽減できます。
太い糸の方が丈夫ですが
ラダーワークは
ビーズの中に最低でも4本は通さねばならず
そこに
糸継ぎ
編み終わりの糸始末
の分の糸がさらに重なっていきますから
まずは
40番のビーズステッチ糸が
良いかなと思います。
4mm丸玉程度の重さのビーズなら
40番で十分支えられます。
ミシン用に持っている方も多く
これじゃダメなの?
と聞かれたら
作れますよ
とお答えしています。
(コーティングがかかっていないので
細いビーズステッチ針には少々通しづらいです。)
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最後に針です。
針は
必ず
ビーズステッチ用の針でお願い致します。
縫い物用の針は
針穴が膨らんでいますので
ビーズ穴を通過する際
ストレスになり
ビーズが割れる原因になります。
今回の作品のプロセス撮影では
チューリップ社の #11
(太さ0.41mm×長さ48.5mm)
↑
本体編み用
と
MIYUKI社の極細タイプ
(太さ0.35mm×長さ51mm)
↑
糸始末用
を使用しました。
針は同じ番手でも
メーカーによって太さが若干異なります。
ビーズステッチをする先生は
初めはとりあえず#12を使いましょうか
とおっしゃいますね。
私も同感です。
#12は
チューリップ社のサイズでいうと
太さ0.35mm×長さ47.5mm
TOHO社のだと
太さ0.36mm×長さ51mm
です。
#12より太い
チューリップ社#11の針を使用した理由は
針が太い分曲がりづらいので
写真撮影向きだからです。
因みに
今回使用したビーズなら
本体編み用に
#10(0.46mm×51mm)でも大丈夫です。
ただし糸始末はダメです。
糸が複数入っているビーズ穴に
無理矢理太い針を通すことは
ビーズの破損に繋がります。
太い針の方が糸通しも楽ですし
針も硬いので
編み地を作る能率は上がりますね。
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明日は接着剤についてです。
では。