ハーモニカ行政書士ナカミチ遺言相続成年後見 スペシャリストへの道 -8ページ目

ハーモニカ行政書士ナカミチ遺言相続成年後見 スペシャリストへの道

ハーモニカを愛する自称情熱系行政書士の成長日記です。

こんにちは。


ハーモニカ行政書士のナカミチです。


1か月前に、病気が判明し、

「長くはない」と告げられていた祖母が亡くなり、

無事に葬儀も終えることができました。


病気がわかった時点で、

手術などができる状態ではなく、

いかに本人の希望に沿った人生の最後を

過ごすことができるかに、

周囲の方々が尽力してくださった1ヶ月でした。


病気が判明してから2週間は、

検査したまま大きな病院に入院していましたが、

その後は、去年入居した老人ホームでの生活でした。


徐々に食事をしたり、話したり、座ったりが困難になっていく中で、
いつ危篤状態になってもおかしくない旨のことを

伝えられた日(亡くなる1週間前)に、

自分でできることが少ない中で、

「ハーモニカでも吹こうかな」と、

ハーモニカを持参してのお見舞いを始めました。


それは、4月に祖父母が入居している施設の食堂で

ボランティアでハーモニカ演奏したとき、

祖母が時に涙を流したりしながら、
僕の演奏を聴き、とても嬉しそうだったからです。


金曜・土曜と祖母の部屋で何十分も
ハーモニカを吹きました。


多くを語らない祖母でしたし、

あんまりベラベラしゃべれる状態でもありませんでしたが、

「何の曲が好き?」という僕の質問に、

「エーデルワイス」とはっきり答えました。


また、翌日には、

「鱒(シューベルト)」「トルコ行進曲」「子守り歌(シューベルト)」などと

答え、その辺の曲が好きなことは、

亡くなる直前まで一貫していて、ほんとに好きだったのだと思います。


エーデルワイスは、僕が持っている歌謡集にものっていたし、

難しくないのですぐに吹けましたが、

シューベルトの曲なんて正直タイトルすら知りませんでしたが、

ネットで調べ、翌日からは祖母の前で吹きました。


自分では起き上がれない状態でしたが、

祖母は、こっちらを向いて、元気な時は、

身を乗り出すような感じで、

聴いてくれました。


僕が提案したわけでもなく、

施設側の計らいで日曜日には、

もう最後の機会になるだろうからと、

急きょ、

4月にやったようなボランティアのコンサートを

開催していただきました。


すでに長時間車いすに乗っているのが困難な状態でしたが、

職員の方々のケアと、本人の努力もあり、

一番前の席で、30分弱、聴くことができました。


感情を表に出さない性格だった祖母が、

ずっと涙を流していました。


その二日後には、車いすに座っていることが

まったくできず、翌週の同じ時間帯は

葬儀だったことを考えると、

ほんとにこのような企画をできるギリギリのタイミングでした。


たくさんいる入居者の中で、

一人の入居者に対して、

これだけ配慮してくださる施設側の対応には、

感謝しかありません。


その後の数日間も、

行ける日は仕事に合間に(合間と言うより途中で切り上げて)、

祖母の部屋に行って、繰り返し、好きな曲を吹きました。


最期まで、何を吹いているかとか、わかっていましたし、

この曲が良いというリクエストも出し、

喜んでもらえました。


息を引き取る瞬間には、ギリギリ間に合いませんでしたが、

僕が吹いていた動画(デジカメ)を聴かせたら、

涙を流したと家族から聞かされました。


一応、伝わると良いなと思い、亡くなった後も部屋にいる間

何度か演奏しました。きっと届いていると思います。


祖母が、
クラシックなどの音楽が好きなことは知っていましたが、

最後の最後で、ほんとに好きなんだなと知りましたし、

ほんとに喜んでもらえて良かったなと思いました。

そして、手前みそながらハーモニカの持つ力のすごさを

感じましたし、

レベルの低い僕の言いわけになってしまうかもしれませんが、音楽は、
技術云々より

心だな、想いだなとあらためて思いました。

今回祖母を見送って思うのは、

悲しいから泣きそうと言うよりも、

施設の職員の方々・医師・看護師・親戚ほんとに多くの人が、

「本人の希望に沿った最期を」と
あらゆるリクエストにこたえ、尽力してくださったことへの

感激で泣きそうでした。


また、数年前に祖母にヒアリングしていた葬儀の希望の中で、

「皆が会える機会もなかなかないので、皆で食事をして色んな話をしてくれれば
いい。」という願いどおり、

来ないと思っていた遠方(海外も含む)からも親戚が集まり、

またお花や香典が届いたり。


去年別の病気で倒れ、入院→施設入所となってからのこの1年半全体を

通してもそうでしたが、やりとりをせざるを得ず、
今までバラバラだった家族や親せきが一緒に過ごす機会が増えた

1年半でもありました。


祖母が何か皆を引き合わせてくれているような気がします。


数年前に準備していた終活の通りに、

ほぼ祖母の希望の通りに葬儀を終えられて良かったです。


以前「家でぽっくり死ぬ」と言い、どこか孤独な面が強く、
人の世話ばかりで、あまり世話されることがなく無理して突っ張っていた感じの祖母でしたが、
最期は、これでもかというぐらい周囲の方々(特に施設)に

やさしくされ、お世話していただき、好きな曲を聴き、63年も連れ添った祖父にそばにいてもらい手を握り、亡くなる日の朝も好きだったアイスクリームを口にし、何名もの家族と施設職員に看取られ旅立っていったことは

ほんとに幸せだったんじゃないかなと思います。


叶えられなかったのは僕の結婚ぐらいかな(笑)

(それを願っていたらしいことは施設の方から聞いていました・・・)

今回、ハーモニカにしても仕事の面からも

多くのメッセージをもらった気がしています。

今回経験したこと・感じたことを活かしていくことで

また祖母にも喜んでもらえる気がするので、

ますます僕も頑張っていきたいなと思います。

あまりにプライベートなことなので書こうか迷いましたが、

ここで一区切りつけて前に進んで行くためにも書いてみました。





















こんにちは。


早いもので今年も半年が終わろうとしていますが、

7月も遺言セミナーを開催します。


「前から色々考えていたけどチャンスがなかった」という方や、

「自分が亡くなった時のこと」が不安な方、

ご自身だけでなく「親の遺言書」について考えている方などがご参加されています。


ご自身やご家族の相続がどうなってしまうのだろうと不安な方

ぜひぜひご参加ください!


ご参加された方から

「遺言の重要性を再認識しました」

「実例を多くお話しくださり、とても勉強になりました」

「今後相談したい。好感を受けました」

「本当に良かったです。他の人にも教えてあげたい」などの

ご感想をいただいております。


7月も日々の業務の中でも経験などを踏まえ、

相続手続きの流れ・遺言書の重要性や書き方のポイントなどを

お話しさせていただきます。


詳細は、以下の通りです。


タイトル:

将来の相続が不安な方へ

「遺言のすすめ」
~終活セミナー~

日時:2014年7月18日(金) 午前10時~12時

場所:中野サンプラザ9階 ナカミチ行政書士事務所 会議室

講師:行政書士 相続法務指導員 中道 基樹

申込:前日までに03-5942-3098又はメールofficenakamichi@yahoo.co.jp

までご連絡ください。(お名前とお電話番号をお知らせください)

   先着6名様のアットホームなセミナーです。

参加費:3,000円(当日お持ちください)


☆ご参加された方には講師監修のエンディングノートを差し上げます。


皆様のご参加お待ちしております。


どうぞよろしくお願いいたします。


行政書士 中道 基樹




こんにちは。


1か月ぶりの更新となってしまいましたが、

ここ数カ月は、成年後見業務での動きが色々あり

通常の倍ぐらいやること・考えることが多い日々です。


具体的に言うと、

老人ホームに入居していた方々の入院・転院・退院や、

ご自宅で生活していた認知症の方の施設入所検討。

老健(一時的にしかいられないリハビリ目的の施設)へ入所していた方の

新たな施設検討。


そのために施設や病院の見学やご親族との議論などを繰り返す日々で、

またここ1週間ほどで急にどの方も次の居場所が決まろうとしています。


いずれにしても、今後の限られた人生をどう過ごすか、
どこで過ごすか、どうやって過ごすか(胃ろうをすべきか否かとか、

リハビリして歩けるようになるのが良いのか否かとか)、

後戻りはできないですし、ご本人の意思をその様子から推測こそすれ、

はっきりと考えを伺うことはできない方が多いのでほんとに難しい状況ばかりです。


後見人・介護職員・医師・看護師・ご親戚など周囲の人間も

それぞれの立場・思いなどもあり、なかなか一致した意見はでてきませんし、

唯一の正解もないのだと思います。


それを調整するのに苦心していた今日この頃でした。


そんな中、印象的だったのは、

ご親戚の方々の揺れる思いです。


こうだと思っても、やっぱり違うかなと思ったり。


悩むということは、色々理由もありますが、
なんだかんだ言っても、やはり一番ご本人に近い思いを持てるのかな。

と言う気もしました。


そんな中、僭越ながら客観的に整理してご説明したり・調整したりするのも

後見人の役割なのかと思ったりもします。


いずれにしても、僕も周囲もおそらくご本人も悩みながらの日々が続いています。


あっ、ちょうど5年前、行政書士として開業するか揺れていましたが、
それは、もちろん思い切って開業して良かったです。


多少は、悩むことも大事かもしれませんね。