日付が変わって昨日は、区内某所のの地域センターで無料相談会の担当のはずでしたが、手違いだったようで来週でした。
自転車で25分ぐらいもしたのにです。
そのまま、ポスティングしたかったんですが、カバンの中は相談のための資料で埋まっており、チラシをもってなかったので、すぐ帰って、少し雑用して、再び同じ道を走り
ポスティングに行ったり、面白い一日でした。
法律家になるということは、六法読むんじゃなくて自転車にたくさん乗るということのようです。(私だけですが)
そこで、気付いたんですけど、最近相続とか遺言のこととか全然書いてないなあと
思ったんで、ネタを考えていたら、思いつきました。
昨日ぐらいのニュースで、指揮者の小澤征爾さんが早期の食道がんでしばらく仕事を休むという話がありました。
幸い、早期発見できたので、あとは治療に専念して見事仕事に復帰されるのを祈るのみです。
さて、そんな小澤さんですが、記者会見で一つだけ言えることは
「人間ドックは大事だ。」とおっしゃっていたようです。
自覚症状もなかったようなので、人間ドックで検査していなければ、発見が遅れ
治療も困難になったかもしれません。
ほんとに人間ドックに入って良かったと思います。
そう考えていたら、ふと遺言のことと結びついてしまいました。
人間ドックが体の検査・安心のためなら、遺言を書くということは、財産状態の
検査・安心のためになるのではと。
遺言の目的は、遺言者の最終意思を書面にして残すことにありますので、法定相続分とは異なる分け方をしたい時などに書くというのが大半だと思います。
また、一般的には一部の金持ちが書くものだという認識がほとんどです。
しかし、どんな人であれ、書くことで財産状態の確認ができていいのではないかと
思います。特に、土地や建物を所有したり、借地・借家がある人は。
そうなってくると、結局ほとんどの人が関係してきますが。
例えば、自筆証書で、「全財産を妻に相続させる。」という遺言を書くだけなら、
財産状態を確認できませんが、公正証書を作る場合や、自筆で書く場合でも
不動産の登記簿などを調べれば、意外な事実が発覚することもあると思います。
私は、行政書士を開業してから、自宅(実家)の登記簿等を調べて見ました。
都税事務所に行くとその区にある、その人の不動産が全部載ってる名寄せ帳というものを見ることができます。
それを見ると、一つしかないはずの土地が、二つになってました。
しかも、一つはやたらせまい。
何かと思ったら、地下に地下鉄が走っているため、その部分だけ地上権(地下ですが)が設定されており、登記簿上も他の部分とは区別されていたのでした。
地下鉄が走っていることは、揺れますからもちろん知っていましたが、地上権が設定されていることも、登記が別れていることも、所有者である両親も認識していませんでした。
つまり、何を言いたいかというと、思っていることと、実際の財産状態は違うことが
多々あるということです。
登記が先代のままだったり、地主だと思って賃料払ってた相手が登記簿上は所有者じゃなかったり(代わっていたり)ということもあり得ると思います。
つまり、自覚症状はないけど、調べてみたらガンだったというのと同じようなことが
不動産などでもあると思うのです。(ほんとに不動産関係はややこしいというのを
相談を受けたりして実感しています。)
それもガンと同じで早期発見して対処したほうがいいと私は思います。
相続後に、気付くよりは元の当事者が生存してる間に気付いた方が事情がある程度わかるので解決しやすいと思いますし、
相続して遺産分割した段階で、なんらかの見落としをしてしまえば(私の家の場合
、最初に法務局行って登記等を見ただけでは誰も気付いていませんでした。)
また、再度、相続人同士で話し合いが必要になってきてしまいます。
また、そのことに早く気付いた方が勘違いによる何らかのトラブルなどにも
早期に(トラブルになる前に)対処できるので良いと思います。
だったら、不動産だけ法務局にでも調べに行けばいいと思いかもしれませんが、
売却でもするか、トラブルにすでに発展してるかという状況でもないかぎり調べに
行かないのが通常だと思います。
ですから、遺言を書くということで、自分の気持ちの整理と財産の整理・検査を
同時にやってしまう方が、思い通りの相続が実現できる、遺言がきっかけで様々なことが解決される(トラブルも事前に予防できる)、相続手続きもスムーズにいくので、一石二鳥にも三鳥にもなるのではと思います。
なので、遺言書作成も人間ドックもおススメです。
そう言ってる自分も、個人事業なので、健康診断とか強制されてないので
自主的に行った方がいいですね。
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