学校新聞の4コマ漫画でライバルが現れた藤野
負けじとデッサン力を上げるも追いつけず挫折
しかし、ライバルだった京本の後押しで再び漫画に向き合う
鑑賞日 2024年7月6日
映画館 ワンダーアティック
恐らく子どもの頃誰もがチャレンジしたであろう漫画づくり。
とりわけ日本は漫画が身近にあることもあり、自分で話を作るいわゆる脚本が出来てしまえばあとは書くだけ。
もっともそれを続けるのが非常に大変なのですが。
本作はそんな漫画をきっかけした出会いと別れの話。
原作はチェンソーマンで知られる藤本タツキ氏、中々ぶっ壊れた作品作りで知られていますが、本作はド直球の青春モノとなっています。
ポイント
本作のポイントは追い続けたもの。
小学校の学校新聞で掲載される4コマ漫画が好評で得意げになっていた藤野。
そんな折、不登校の宮本も4コマ漫画を掲載することになり、その風景の描写力に藤野は嫉妬する。
以来わき目も降らずデッサン力を勉強するも、宮本に勝てないと悟り漫画を諦めてしまう。
そして卒業の日、藤野は卒業証書を宮本に届けに行った所、たまたま書いた4コマ漫画をきっかけに二人が出会い、互いの才能を賞賛、そして藤野は宮本と共に本格的に漫画を描き始める
一方、宮本は外に出たことをきっかけに自分の様々な可能性に気づき始めていた。
果たして二人の漫画づくりの行方は?
昨今の劇場アニメと言えば超綺麗な絵と凄い演出がウリとなっている作品が多いのですが、本作は漫画的な演出が持ち込まれており、色彩も単色が多く速い動きの残像も漫画での描き方となっています。
綺麗な絵も良いのですが、漫画づくりがテーマとなっている作品なだけにこの演出はありかと。
見どころ
見どころは中盤、認められた藤野。
実は藤野の漫画の大ファンだった宮本。
そのことを知った藤野はというと?
本作の漫画らしい演出が炸裂してるシーンとなっています。
気になった点
気になった点は元々短編なだけに上映時間も短編仕様のこと。
まあ下手にエピソードを増やして原作と違うと叩かれるより良いかと。
上映時間短い分内容もギュッと詰まっている本作。
上映時間に対しコスパが悪い!と言ってしまえばそれまでですが、価格以上の何かがある作品だと思います。
恐らく今後実写化や、昨今のアニメらしい演出が持ち込まれた作品が出る可能性もありますが、それでも本作の魅力は消えません。
漫画づくりとしてチョイス。
まあ、原作からかなり変更がある内容となっています。