清さの重み 碁盤斬り | Mの国より愛を込めて

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碁を通じて大旦那の源兵衛と知り合った格之進

そんな折、格之進は濡れ衣を着せられた相手の消息を使う

仇討ちを決めるも丁度源兵衛の金を持ち逃げ容疑がかけられる

 

 

 

鑑賞日 2024年6月6日

映画館 セントラル

 

武士とは清くあるべきもの。

一応、昔の支配階級なので一種の美徳感もありますが、正直このイメージがついたのは最近のような気も。

 

ともあれ、そんな清さに苦しむ武士の話が本作。

主演が草彅剛さんという事で話題になった作品でもあります。

 

ポイント

 

本作のポイントは濡れ衣の上掛け。

 

元々藩の不正を厳しく取り締まっていたものの濡れ衣を着せられた結果妻が自害したことをきっかけに浪人となった格之進。

娘のお絹と共に江戸の長屋で暮らすも貧乏暮らしを強いられていた。

そんなある日、賭け碁をきっかけに大旦那の源兵衛と知り合いとなった格之進。

家族ぐるみの付き合いとなり平穏な日々を送るがある日、格之進に濡れ衣を着せた男の消息を知る。

妻の名誉のため仇討ちを誓う格之進、しかし丁度源兵衛宅からお金が消え、番頭たちは格之進が持ち逃げしたのでは疑っていた。

番頭たちの濡れ衣に激怒する格之進、そこでお絹を𠮷原に売り(一応預かり扱い)そのお金を番頭たちにたたきつける。

 

お絹の未来を賭けた格之進は仇討ちを果たすことが出来るのか?

 

本作の面白い点は終始光源が強い事。

正直見づらい感がバリバリしてしまいますが、これは格之進の清さの演出・・のハズ。

また、回想シーンではフィルムカメラのような画面となっており、現在のシーンとは異なる事を印象づけています。

 

見どころ

 

見どころは中盤、番頭への言質。

番頭に濡れ衣を着せられた格之進。

何時もは冷静な格之進だけど仇討ちと重なり、かなり気が立っているようで。

格之進の覚悟と武士の意地が垣間見えるシーンとなっています。

 

気になった点

 

気になった点は仇討ちの旅が無駄足感がある事。

結局仇討ちの相手がいた場所というのが・・

お絹が本当に売られる期限である年内という時間制限もイマイチ生かし切れていないです。

 

時代劇だけど、演出の都合一風変わった時代劇となってる本作。

だからこそ、終盤であれ?と感じるかと。

時代劇を楽しみたい人は楽しめるかと思います。

 

 

 

草彅剛さんの代表作。

展開は重めですが。