元凄腕のスタントマンながら落ちぶれていたルオ
そんな折、愛馬であるチートゥが差押されそうになる
追い詰めれたルオは疎遠だった娘を頼るが?
鑑賞日 2024年6月19日
映画館 セントラル
80年代に一世を風靡した香港映画。
激しいカンフーアクションと壮絶なスタントに多くの人々を魅了。
とりわけその第一人者といえばジャッキー・チェン。
「プロジェクトA」や「ポリスアカデミー」でジャッキーのファンになった人も多いかと思います。
そんなジャッキーの俳優50周年記念作品が本作。
彼のアクション映画の集大成ともいえる内容となっているようです。
ポイント
本作のポイントは老いたスタントマン。
香港映画のスタントマンとして活躍していたルオ。
しかし、スタントの仕事はめっきり減り、今では恩人からもらった愛馬のチートゥと共に観光客相手の記念撮影で日銭を稼いでいた。
そんなある日、チートゥが元の持ち主の処分資産に当たるとして差押命令を受けてしまう。
追い詰められたルオは弁護士の勉強をしている娘のシャオパオに助言を求め、シャオパオの彼氏が弁護士として裁判に挑むこととなる。
一方、ルオを慕う俳優からチートゥと共にスタントの仕事が舞い込み、予想以上の成功を収めてしまう。
再びスタントマンとして輝き始めたルオ、しかし老いた父と無理をし過ぎるチートゥにシャオパオは不安を募らせていく。
果たしてチートゥの所有権はどうなってしまうのか?
展開としてスタントマンとその家族の物語であり、実の娘であるシャオパオと最愛の愛馬であり最後の弟子であるチートゥとの関係が中心となっています。
一方スタントとしてはチートゥの演技が凄いの一言。
馬でもここまで演技ができるのか・・
見どころ
見どころは中盤、スタントマンのカムバック。
チートゥと共にスタントを引き受ける事になったルオ。
しかし、ルオは失敗続きで自身を失ってしまうが?
まさに最高のスタントホースの誕生シーンとなっています。
気になった点
気になった点は裁判が展開にあまり絡んでこない事。
親子愛とスタントの設定ががっちりかみ合い過ぎて裁判要素が入る余地が無かった感があります。
流石にジャッキーのスタントシーンはかなりおとなしめだけど、それ以上に馬が頑張っている本作。
正に今までのジャッキーの生きざまを題材としており、その様子はチャップリンの晩年の傑作「ライムライト」に通じるものがあります。
ジャッキーにアクションに心ときめいた人は見ておいた方がよいかもしれません。
余談ですが、本作で最高の演技を見せてくれるチートゥ。
最高の息子だ!とルオは称していましたが
見る限り恐らくメスです。
香港映画のスタントマンたちにスポットを当てた作品。
あまりの壮絶っぷりに言葉を失います。