大学の登山仲間の追悼を兼ねて登山をしていた浅井とジヨン
しかし、吹雪の中ジヨンは怪我をしてしまい生還は絶望的に
そしてジヨンは浅井に登山仲間を自分が殺したと告白するが?
鑑賞日 2024年6月1日
映画館 ワンダーアティック
猛吹雪の中、キャンプ道具も無く絶望的な状況。
最後にああしとけばよかったなぁ、とならない事が大切ですが、心残りは誰しもあるものかと。
しかし、その心残りがとんでもないものだと?
本作は最後の心の残りとして罪の告白を聞いてしまった男と言ってしまった男のサバイバルの話。
墓場まで持っていくつもりが・・罪からは逃げられない!?
ポイント
本作のポイントは埋もれるはずだった罪。
大学の登山仲間だった浅井とジヨン、ふたりは同じ大学の登山仲間で行方不明になったさゆりの追悼登山を毎年続けていた。
それから16年後、追悼登山の最中ジヨンは足にけがを負いしかも猛吹雪に見舞われてしまう。
ロクな装備も無い中、生還を諦めたジヨンは浅井にさゆりを殺した事を告白する。
・・が、直後に山小屋を発見、ふたりとも避難することに。
しかし、殺しの告白を聞いてしまった浅井はジヨンから口封じされるかと怯える羽目に。
そして浅井の予想通りジヨンは次第に殺意を向け始める。
果たして二人は無事?生還することが出来るのか?
密室サスペンスとなる作品ですが、殺人の告白をしたジヨンの不気味さがひしひしと伝わってくる展開に。
その不気味さはまさにホラー映画張りの恐怖感に満ちています。
一方、狙われる浅井もどんどん狂気に支配されていくけど?
見どころ
見どころは中盤、殺意に支配されたジヨン。
口封じのため浅井を狙うジヨン。
足を怪我したため這って動くものの、階段も何のその。
階段から降りるのも・・あ、ちょっとずれた。
明らかに化物感が増しているシーンとなっています。
気になった点
気になった点はジヨンの動機があやふやな事。
さゆりを殺したのは自分と告白するも、動機がイマイチはっきりしません。
そもそもさゆり殺害の場面も全体的にぼかされているのが・・
展開も舞台も、上映時間も非常にコンパクトにまとめられている本作。
そのためスリリングなエンタメとして見るにはうってつけとも言えます。
ヒリヒリした作品をサクッと見たいという人には良い作品です。
同じく殺人の告白をする話ということでチョイス。
こちらはかなり大胆な仕掛があります。
ついでに、本作の主演の一人であるヤク・イクチェンが出演している作品。
元韓流俳優ながら電気作業士になっている設定は中々強烈です。