亡き妻の遺言で遺骨をイギリスの池に散骨を頼まれた兼三郎
息子の慧の家族と共に向かうも単独行動をとってしまう。
迷ってしまう兼三郎、そこで妻との日々を思い出していた
鑑賞日 2024年3月6日
映画館 ワンダーアティック
人間、最後はお亡くなりになってしまうモノ。
その際、自分の最後はこうあってほしいという願望はあるかと。
本作はそんな故人の願いを叶えるために奔走する作品。
面白いのが日英合作合作となっており、出演者の大部分は日本人ですが、メインの舞台はイギリスとなっています。
ポイント
本作のポイントは託された願い。
認知症の妻を介護していた兼三郎、そんな妻が無くなり葬式の際、生前の妻から遺言として思い出のあるイギリスの湖に散骨してほしいと託される。
一人で向かおうとする兼三郎に対し息子の慧は家族と共に旅行に同行することに。
しかし、妻の願いを叶えようと焦る兼三郎は一人で飛び出してしまう。
結果、道に迷い途方に暮れる兼三郎、そんな折イギリスの家族が助けになってくれる。
少しづつ妻との思い出を振り返れる兼三郎、それは妻の認知症を契機に息子家族ですら距離を取っていった過去だった。
果たして、兼三郎は妻の願いを叶えることが出来るのか?
前半は怪しげなおじさんの奇妙な行動が繰り広げられるのですが、中盤以降は舞台がイギリスにわたり暴走する老人の展開。
後半になってようやく親子の話となっていきます。
見どころ
本作の見どころは後半、兼三郎の選択。
認知症から身体的な症状が顕著になっていく妻を見続けた兼三郎。
妻からある頼みをされていたけど・・?
息子との会話でそれらがハッキリするのも重い部分です。
気になった点
気になった点は健三郎の道の迷いっぷりが酷い事。
とうのも元々英語の家庭教師をしていたためある程度英語が話せるにも関わらず、電車に乗り間違えてしまう展開は無いかと。
あと、前半の浮いた行動について説明が無いのもマイナスです。
前半と中盤以降が別作品のようになっている本作。
とはいえ、妻への葛藤と息子への苦悩がにじみ出ている展開となっています。
ちょっと変わった家族の物語としてどうぞ。
遺骨を散骨するために家族が四苦八苦する話。
こちらも中々設定がぶっ飛んでいます。