愛をとりもどせ! はじまりへの旅 | Mの国より愛を込めて

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山奥でサバイバル生活を送っていたベンとその子供達

そんなベンの元に病気療養中だった妻が自殺と告げられる

子供達は葬式に行きたがるがベンは確執に悩んでしまう

 

 

 

 

 

公式サイト

 

鑑賞日 H29.6.10

映画館 キネマ館

 

子供の仕事といえば勉学。

立派な大人になるため日々勉強に勤しむのですが、画一的な学校の勉強に色々に嫌気がさす人も。

特に海外では親が先生替わりとして家で勉強をさせることもあるようです。

 

本作も家庭で勉学を教えた父とそれを学んだ子供達の話。

とはいえ、彼らが学んだことはナイフ一本で生き残れるというサバイバル術を含んでいるのですが・・

 

本作のポイントは母への道

森の奥で厳しい教えを子供たちに敷いていたベン。

そして子供達もそれに応えるように逞しく成長していった。

そんなある日、病気療養のため実家に帰省していた妻のレスリーが自殺した事を知らされるベン。

しかし、レスリーの両親と確執があったベンは彼女の葬式に出席する事を諦めようとするも、子供達は母親にお別れをしたいと懇願、根負けしたベンは車を走らせ一路祭場を目指す。

殆ど外の世界を知らない子供達にとって刺激的な旅、そして長男のボウドヴァンはある思いを抱えていた。

 

果たしてベンとその子供達は葬式に間に合うことが出来るのか?

 

学校に行かず両親から様々な事を学んできた子供達。

とはいえ、そのベンとレスリーの教育方針が中々ぶっ飛んでおり、人里離れた森の中でトレーニングと高度な勉学を送る日々。

その結果、哲学と社会主義に傾倒し、ナイフをプレゼントされて喜ぶ子供達に成長しています。

特に長男のボウドヴァンは自ら毛沢東主義者というほどの中々のアカです。

あと30年時代が前だったら上映できなかったところです。

とはいえ、家族の中には流石にこのような生活を嫌がっているのもいるようで。

まあ、確かに嫌になりそうですが。

 

見どころは前半、初めての街。

日ごろ森に住む子供たちにとっては街は発見も多いようで。

特に末っ子のナイは気になった事を率直に口に出してしまうお年頃。

それに真っ直ぐ答えるベンも最高です。

 

気になった点はミッションの扱いが分かりづらい事。

子供達はベンが発するミッションで活動することがあるのですが、子供達が信頼している割には劇中2回しか発動していなかったりします。

オマケに1回はかな~り酷いミッションだし。

 

ベンの教えには一長一短があり、正しいと思える部分もあれば首をかしげてしまうものまで。

勿論そういったことを踏まえての作品であり、勉学の考え方に疑問を投げかける作品となっています。

ともあれ、一般人からすると奇天烈な一家の珍道中として笑うのも一興、オチもビシッと決まっており余韻が残る作品となっています。

 

 

 

 

ナイフを貰って喜ぶ子供が登場することでチョイス。

主人公のキックアスよりヒットガールの方が活躍するしべらぼうに強いのはお約束。

ハードルは高いと思いますがぜひ続編を。