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素人応募の大喜利番組で殿堂入りを果たしたツチヤ

そして次のステップとして大手芸能事務所の放送作家となる

しかし、周りと打ち解けないツチヤは孤立してしまう

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2024年1月25日

映画館 ワンダーアティック

 

テレビをつけると大抵映っているお笑い芸人。

今日では雛段やらコメンテーターやら司会者などで活躍していますが、彼らの本来の活躍の場は劇場。

人を楽しませてこその芸人なのですが、テレビではその本領が見れないのはもったいような。

 

本作はそんな芸人の裏方でる放送作家の話。

一応実話を基にした作品なのですが、中々笑えない存在のようで。

 

ポイント

 

本作のポイントは笑い作りに全振りした男。

10秒に一つギャグを考えるという自らに苦行を架していたツチヤ。

そして視聴者投稿のお笑い大喜利で最上位となり一つの到達点を迎える。

そこでツチヤは今まで書きだめたネタを大手お笑い事務所に持ち込み放送作家となる。

しかし、周りと馴染むことが出来ず、また他の芸人が作ったネタを盗作した事をきっかけに退社してしまう。

その後、はがき職人として大喜利番組に投稿していたところ、MCのコンビ芸人に気に入られ上京することに。

しかし、それでも自暴自棄な素質を変えることが出来ず、ツチヤは次第に壊れていった。

 

人生のすべてを笑いに費やした男の結末とは?

 

人を笑わせるはずのお笑いですが、それを生み出すのはかなりの苦しみが・・いや、どちらかというと自ら苦しんでいるようで。

ネタ作りにいら立ち当たり散らす様は子どもじみています。

また、人付き合いが苦手過ぎて、周りの神経を逆なでする事に関しては天才的。

周りの心配も無下にするので

 

一言でいうとサイテー野郎です、はい。

 

見どころ

 

見どころは終盤、お笑いの集大成。

ツチヤを見出したコンビによるコント。

それまで笑える要素が全く無い本作において唯一お笑いが楽しめるシーン。

だからこそお笑いが映えています。

 

気になった点

 

気になった点は話の線が見えない事。

そもそも、ツチヤが協業のようなギャグづくりをすることになった説明や、吉〇退社後はがき職人になった理由、体調を壊し大阪に戻った理由など殆ど語られています。

そのため、どうしてもぶつ切り感が残ってしまっています。

 

ツチヤのダメっぷりが酷すぎて色々辛くなる本作。

お笑いを題材にしてここまで笑えない作品になるとは予想外でした。

苦行を目の当たりにしたいという方はどうぞ。

 

 

 

お笑いを生み出す辛さという共通点でチョイス。

こちらはラストは感動的ですが・・