練習試合を何度も繰り広げた烏野と音駒
練習の最後全国大会で試合をするという約束をする
そして、その約束の舞台がついに整った!
鑑賞日 2024年2月17日
映画館 ワンダーアティック
漫画の人気ジャンルの一つであるスポーツ漫画。
その多くは人体を超えた能力や異次元のルールが存在する作品が多く見られます。
どうせテニプリだろうって?
いやいや、巨人の星以来こんな漫画ばかりです。
そんな中、比較的超人度合いが少ないスポーツ漫画の一つである「ハイキュー!!」。
詳しい説明は省きますが、近年のジャンプにおいて最高のスポーツ漫画です、はい。
本作はTVシリーズからの続編、最終章として2本映画が製作される事になっており、本作はその1本目となります。
劇中もっとも人気のある試合でる春高の音駒戦のみで構成されています。
個人的には春高予選の青葉城西戦が一番熱かったけど。
センスは磨くもの!才能は開花させるもの!
ポイント
本作のポイントはライバル。
ひょんなことから互いをライバル視するようになった烏野の日向と音駒の孤爪。
そして、全国大会で試合することを約束していた。
その後両校とも春高に出場が決まり、ついに対決することに。
両校とも練習試合を繰り返してきた関係だったが、孤爪は時間をかけて日向を無力化させる戦術を取ることに。
結果次第に試合に絡めなくなっていく日向、勝利を確信する孤爪だったが?
果たして試合の行方は?
作品自体は日向が主人公なのですが、本作では孤爪の視点で展開される場面が多く、結果日向が所属する烏野より孤爪の音駒のメンバーの方が非常に掘り下げられている感があります。
展開も試合のセットに合わせて大きく変わるものとなっており、お互い余力が十分の第1セット、孤爪の策が上手くハマった第2セット、気力で戦う第3セットでそれぞれ見せ方も異なっています。
見どころ
見どころは前半、序盤の攻防。
試合開始のプレイとなるのですが、両校ともディフェンスが優秀なだけにとにかく拾う!
昨年のスラムダンクの映画の冒頭と同じように一連の試合内容が目まぐるしく変わる展開となっています。
気になったところ
気になった点は第2セットの盛り下がりが尾を引いてしまう事。
とにかく勢いと熱量に満ちた第1セットと比べ第2セットは策略のセット。
ネチネチとした試合運びとなるため、一気にトーンダウンしてしまい、結果クライマックスである第3セットの熱量を下げてしまっています。
第1セットの盛り上がりが凄かっただけに中盤以降がちょっと残念な本作。
とはいえ、作品全体の完成度は非常に高くTVシリーズのファンは絶対見ておきたい内容となっています。
なお、入場者特典の冊子はキャラクター紹介とある話のネーム、そして先日ジャンプ本誌で掲載された読み切りが載ったものとなっています。
次作がいよいよ最後になりますが・・
偉く駆け足な展開になりそうな感があります。
TVアニメの第2期と第3期を劇場総集編にした作品。
特に「才能とセンス」はギュッと濃縮されています。