蘇るプロレスの力 新根室プロレス物語 | Mの国より愛を込めて

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規格外のスター選手の登場で有名となった新根室プロレス

そんな矢先、代表のサムソン宮本の大病が判明

解散興行としてプロレスの殿堂に足を踏み入れる

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2024年2月11日

映画館 キネマ館

 

スポーツ中継と言えばプロレス、娯楽といえばプロレス観戦。

週刊ゴング派と週刊プロレス派が火花を散らしていたのは周知の・・

 

そんな時代は無い?

そう・・

 

ともあれ、地域の盛り上げ役としてご当地のプロレス団体が全国各地に存在しています。

 

本作はそんな地方のプロレス団体「新根室プロレス」を追った作品。

新根室プロレスを知らない人でも、アンドレ・ザ・ジャイアントパンダは知っている人は多いはず。

 

 

 

そもそもアンドレ・ザ・ジャイアントというレ(以下略)

 

ポイント

 

本作のポイントは苦難も困難もプロレスなら。

根室に住んでいたプロレス好き達が立ち上げた新根室プロレス。

皆昼間は仕事をしながら夜に訓練し、祭りの際に興行を行う事で地元に愛されるプロレス団体となっていた。

そんな新根室プロレスの会長だったサムソン宮本は様々な盛り上げ方を考案、その結果全長3mのアンドレ・ザ・ジャイアントパンダというスター選手が誕生、全国に知られるプロレス団体となる。

そんな矢先、サムソン宮本は希少がんを発病し余命僅かと判明、結果新根室プロレスは解散する事となる。

そして、その集大成として新木場のリングで興行することとなる。

 

果たして新根室プロレスは有終の美を飾ることが出来るのか?

 

新根室プロレスのキャッチコピーは「無理しない、怪我しない、明日も仕事」。

選手は訳ありの人がいたり、レスラーを夢見ながらも挫折した人など、そして大手団体のようなトレーニングは出来ないので、基本無理せず怪我をしない試合を心がけています。

そのため、試合も笑いを取ったものが多く、見る人を楽しませることを第一にしているようです。

とはいえ、全くの手抜きということなかれ、サブミッションは中々の動きを見せる選手もおり、驚かされます。

 

見どころ

 

見どころは中盤、新木場での興行。

新根室プロレスの集大成の場となった新木場。

だからこそメンバーも悔いのない試合を行うことに。

とりわけサムソン宮本にとっては最後のリングだけあって完全燃焼を見せます。

 

気になったところ

 

気になった点は団体としての回想があまりない事。

どうしても代表だったサムソン宮本を中心とした話となっており、彼の振り返りは見られるのですが、団体の歴史ももっとあっても良かったのかと。

 

プロレスの苦悩と楽しさが詰まっている本作。

そして、レスラーはこの世からいなくなっても人々を焚きつける存在であることを知らしめるものとなっています。

プロレス好きなら是非とも見ておきたい作品です。

 

なお、アマチュアプロレスという表現が見られるのですが。

プロレスがプロレスリングの略称なのでおかしな文言になっているような?