パリの大砲は最高だな ナポレオン | Mの国より愛を込めて

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フランス革命後の混乱期に頭角を現したナポレオン

次第に民衆の支持を集めついには国のトップに君臨

しかし、野望が高まるにつれ大切なものが零れ落ちていく

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2023年12月14日

映画館 セントラル

 

R15+対象

 

 

ゴア表現

 

 

性行為描写

 

フランスを代表する歴史上の人物といえば何と言ってもナポレオン。

ルイ王朝が滅亡したのち、市民の出ながらヨーロッパの大部分を支配するまでになった成り上がり第1号です。

その後、歴史上最悪の進軍となったロシア遠征で失脚し、その後反乱を起こすも鎮圧、晩年は干されたままその生涯を終えました。

(毒殺説もあり)

とはその伝説的な存在のため、彼が左利きだったため支配した地域では車が右側通行になったり、ブランデーの銘柄になったりと、今でのその影響が残ってる・・はず。

 

本作はそんなナポレオンの半生を題材とした作品。

主演がジョーカーで知られるホアキン・フェニックスという事で話題になりました。

 

・・ん?ハリウッド?

 

ポイント

 

本作のポイントはナポレオンという男。

フランス革命で王族や貴族が断頭台に消えていく最中、一回の軍人だったナポレオンは武功を上げていく。

そんな折、ジョセフィーヌに一目惚れしたナポレオンは彼女と結婚、しかし不倫を繰り返す彼女に嫉妬を募らせ前線から引き返す始末。

その後、ナポレオンは民衆の支持を集め弟と共謀し国を支配、ついには国王と変わらない存在となる。

連戦連勝でどんどん支配地域を広げていくナポレオン、しかし中々ジョセフィーヌとの間に子どもが出来ず焦りを感じていた。

 

果たしてナポレオンに待ち受けるモノとは?

 

まあナポレオンの生い立ちは、世界史の授業で学んでいる事かと思いますが、その通りの展開となっています。

それ以上に本作の特徴といえば

 

アメリカ人が考える醜いナポレオンという事。

 

身長が低いと言われていた彼ですが、その通りの低身長に加え非常に嫉妬深く、またビビり屋。

そのため本作では非常に醜い存在として描かれています。

というか、フランスの人からするとブチギレそうな扱いです。

 

あと、右利きになっています。

ここまで来ると最早別物のような。

 

それ以前にフランス人のハズなのに英語で話している時点でズッコケたのはナイショ。

おまえら散々イギリスと戦争してきたじゃないか!

 

見どころ

 

見どころは前半、大砲の一撃。

とにかく大砲の使い方が天下一のナポレオン。

まさに撃てば勝ち確定、リーサルウェポンとなっています。

ナポレオンの華々しい戦果には大砲がよく似合う。

 

気になったところ

 

気になった点はロシア遠征の扱いが雑な事。

本来であればナポレオン最大の躓きとなるロシア遠征。

しかし、現ロシアによるウクライナ侵攻の影響もあり、ロシアにコテンパンにされる展開にしたくなかったためか、ろくな戦闘シーンが無く、あってもコサック(=ウクライナ兵)が活躍するなど見せ場がバッサリカット状態になっています。

 

アメリカ人の考えるナポレオン像を強烈に見せつけた本作。

そのため、とにかくナポレオンが大嫌いなんだなとひしひしと伝わってくる内容となっています。

せめてキャッチコピーのように英雄や悪魔の要素を持たせても良かった所ですけどねぇ。

 

ホアキン・フェニックスのファンならどうぞ。