人生の数だけゴミがある 断捨離パラダイス | Mの国より愛を込めて

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ピアニストの夢が閉ざされた律稀

そしえ一念発起し清掃会社に就職することに

ごみ屋敷に悪戦苦闘する律稀だったが?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2023年9月14日

映画館 キネマ館

 

数年、異様に取りざたされていた廃棄プラスチックの削減。

廃プラが海に流れそれを魚が摂取することで海洋汚染に繋がると言われ、またプラスチックは製造・焼却時に温室効果ガスを発生するため環境に良くないとして、結果レジ袋は有料となりストローも紙製に変わることに。

海洋プラスチックごみの大部分は遠洋漁業由来だったり、また廃プラから生成される固形燃料は熱効率が良いので、廃プラはいうほど環境を悪化させるものでは無かったりします。

 

それこそ先月から廃プラより遥かにヤべぇ物質を垂れ流してもしれっとしてますが。

 

しかし、そういったプラスチックを始めとするごみを捨てないと・・?

 

本作はそんなごみをため込んだごみ屋敷の清掃会社を舞台にした話。

単純にゴミ袋代を払いたくないというだけでは無いようで。

 

本作のポイントはごみと人生。

緊張すると手が痺れるようになりピアニストの夢を諦めたさらに長年付き合ってきた恋人とも別れてしまた律稀。

そんな折、清掃会社「断捨離パラダイス」の求人広告を見つけ応募したところ即採用。

初っ端のごみ屋敷の片づけで気を失うというアクシデントがあったものの、初めて自分で道を選んだことの達成感を得ていた。

その後、シングルマザー、介護士など様々なごみ屋敷を片付けていく律稀。

 

ごみ屋敷の人々と出会うことで律稀はどう変わっていくのか?

 

話としてはごみ屋敷ごとに話が区切られておりそこで完結するのですが、少しづつ他の話との繋がりが見れるのがポイント。

けど、これって元々30分ドラマで作られていたんじゃ・・

また、清掃会社「断捨離パラダイス」も結構ヘンテコな会社となっており、清掃活動中にカセットテープで音楽を流したり、清掃終了後にくじ引きで粗品やサービスの提供を受けられるというモノ。

しかも、なぜか取り出しにくいという、ここも微笑ましいポイントではありますが

なお、粗品はごみ屋敷で引き取りリサイクル業者に受け取り拒否させたモノ。

・・ごみって言わない。

 

見どころは名物ごみ屋敷の説得。

会社の社長の先輩から有名なごみ屋敷となってしまった父の家の清掃を依頼された断捨離パラダイス。

しかし、当の本人は受け入れるそぶりは無いようだけど?

酒に酔い朦朧としている中の演出が際立っています。

 

気になった点は律稀のトラウマ?がイマイチわかりづらい事。

ごみ屋敷で気を失い妄想の世界となるのですが、ピアノだけしかしてこなかった自分との別れ・・のかな?

あと、律稀の元恋人がクソビ〇チだけど終わらすのは、勿体なかったかと。

新しい彼ピッピがごみ屋敷に住んでいたくらいは欲しかったです。

 

前半から子供が弾いている「猫ふんじゃった」や、職場のおにぎりなど伏線も非常に多い本作。

 

 

全編通してごみに溢れた展開(&Gも多数)となるため、汚いものを見たくない人には向きませんが良いヒューマンドラマが見れる作品となっています。