久しぶりに元の世界に戻ってきた介人たち
しかしそこは以前のようにカシワモチの世界になっていた
一方、ドンモモタロウの記憶を取り戻したタロウだったが?
鑑賞日 2023年5月28日
映画館 キネマ館
お子様の登竜門の一つ「スーパー戦隊シリーズ」。
少し前まではライダーシリーズにあやかりイケメンと美少女を揃えるのが定番だったのですが、45作目の「機界戦隊ゼンカイジャー」はメンバーのうち主人公以外は着ぐるみという前代未聞の内容に。
加えてネタ要素も強く特にジェットマンの最終回のリスペクトは大きな話題になりました。
が、それを上回る奇抜さを誇ったのが「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」。
終始点と点が繋がっておらず、面白いのだけど内容が全く頭に入ってこないという見る麻薬。
様々な伏線を残したまま終わってしまったという点でも伝説を残しました。
まあ、現行の「王様戦隊キングオージャー」もメインキャラが全員個性的という点では最近の流れを継承しています。
さて、以前は現行と前作のスーパー戦隊が対決するという映画がつくられていたのですが、コロナ過によりここ数年は映画ではなくオリジナルビデオとして製作されています。
という訳で、本作もオリジナルビデオとして製作されているのですが期間限定で劇場公開されました。
なお、本作ではゼンカイジャーとドンブラザーズ両方とも登場した介人の正体が判明する!・・といった触れ込みだったのですが?
本作のポイントはそれぞれの物語のその後。
世界を救い、並行世界を旅していた介人たち、そして久しぶりに元の世界に帰ってきたところ、カシワモチが全ての中心となってしまっていた。
以前も同じ世界になった事もあり、原因も分かっているもののツーカイザーらが立ちふさがり中々たどり着けない。
一方、別の世界ではドンモモタロウとしての記憶を取り戻したタロウ、自分がいなくなったドンブラザーズの面々に気になる点を聞いたところ全員脱退したいという。
その結果ドンブラザーズは解散するも、直後に現れた敵にタロウは敗れてしまう。
果たして二つの世界はどうなってしまうのか?
ゼンカイジャーの方が比較的話が分かりやすいのですが、ドンブラザーズは相変わらず意味不明の展開。
突然記憶を取り戻すタロウ、どんぶらで働くムラサメ、成金になったジロウ。
うん、やっぱり意味不明。
見どころは後半、タロウの復活。
敵の攻撃で死んだしまったタロウ、しかしヒーローは死なない!
久しぶりに天女が舞い神輿に担がれ登場する様子はこれこそタロウです。
気になった点はゼンカイジャー側の話が薄い事。
どうしてもドンブラザーズの方が濃いすぎるためゼンカイジャーが薄くなってしまっています。
というか、何故カシワモチだったのか・・本来の上映日がこどもの日が近かったから?
あと、最後の戦いがちょっと地味だったのも難点、ロボットでの戦いも無かったので予算をケチったのかも。
なおVSとなっていますが、両戦隊が戦うシーンは無かったりします。
そして、それに対しての回答が・・流石です。
肝心の介人の正体ですが・・別の並行世界の介人ということでOK?
ゼンカイジャーについては完結と言える内容でしたが、ドンブラザーズの方は・・というのもまだスピンオフの制作が発表されました。
まだまだドンブラザーズは終わらない!
前回の新旧スーパー戦隊の作品。
キラメイジャーは敵役のヨドンナのスピンオフの展開が中心になりました。