爆ぜる蒼炎 BLUE GIANT | Mの国より愛を込めて

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世界一のジャズプレイヤーになるため上京した大

友人の俊二に家に転がりこみ、毎晩サックスの練習をする日々

そしてピアニストの雪折と俊二でバンドを組むが?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2023年2月19日

映画館 ワンダーアテック

 

20世紀に世界を風靡した音楽「ジャズ」。

管楽器とピアノ、リズムとしてドラムかベース(コントラバス)による構成が多く、特徴的なのはセッションというアドリブの音の掛け合いが実にハマること。

ゆえに譜面通りに演奏しないものが多く、その場限りの音が生み出されます。

 

本作はそんなジャズに青春をかける話。

原作は同名の漫画、映像化については話としてはTVアニメの方が向いていたものの、音に制約をかけたくないという思いから劇場映画を選択したとのこと。

また、本作の楽曲は世界で活躍するジャズプレイヤーである上原ひろみ氏が担当、そして劇中の演奏も上原ひろみ氏を始め一流のジャズプレイヤーが行っており、それだけでも凄い作品です。

 

本作のポイントはジャズプレイヤーへの道。

子どもの頃に聴いたサックスに心奪われジャズプレイヤーを目指していた大。

高校卒業と同時に仙台から東京に上京、友人である俊二の家に転がりこむ。

昼間はバイト、夜はサックスの練習に明け暮れる日々を送る大はライブハウスで凄腕のジャズピアニストである雪折と出会い、バンドを組むことに。

そして大に触発された俊二がドラムとして加わり、三人で活動を開始。

「JASS」として活動を始め少しづつ知名度を集めていく三人、一方雪折は自分の目標を進めようとしていた。

 

果たしてJASSの行く先は?

 

本作でまず驚かされるのは映像が昔のセル画調を意識した配色となっており、タイトル通り青を中心にした色彩となっていること。

日常パートは演出もおとなしめなのですが、演奏パートになると演出と色彩が爆発!

話が進むにつれ、演出が幾何学的なものを含むようになり音だけでなく視覚でもインパクトを残すものとなっています。

 

見どころは中盤、最初のライブ。

PR不足のため観客がほとんどいない状況でのライブとなった三人。

しかし大にとっては夢への最初の一歩、初っ端か全開!

本作の音に対する並々ならぬ熱意を感じるシーンとなっています。

 

気になった点はCGモデルの出来がイマイチよろしくない事。

演奏パートのうち遠目の描写はCGアニメとなっているのですが、セル画調のアニメと比べると落差を家事てしまいます。

頑張ったとは思いますが、ラブライブシリーズレベルまでもっていってほしかったところ。

いや、ラブライブシリーズのCGモデルって凄まじいけどさ。

 

原作と比べると前半の仙台編をほとんどカットしてクライマックスの展開もかなり変更されている本作。

確かに終盤の展開は無理すぎる感がありますが、それを踏まえても演出と音楽はすさまじいレベルの作品に仕上がっています。

正直映画の楽曲を聞いて泣きそうになったのは初めてです。

 

本作の魅力を最大限味わうには映画館で見るしかないので、是非とも劇場に足を運んでいただければ幸いです。

本作にその価値はあります。

 

 

 

音楽を題材にしたアニメとして近い作品。

この間見直す機会があったんですが、演奏シーンは膨大なエネルギーを感じます。