突然弟ができました シスター 夏の分かれ道 | Mの国より愛を込めて

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親から自立し医師を目指していたアン・ラン

そんな折、親が事故死し弟のズーハンを引き取ることに

わがままなズーハンに困惑するアン・ランだったが?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2023年1月2日

映画館 キネマ館

 

ちょっと古いフィクションのネタとして見知らぬきょうだいがいる!という設定。

古くはスターウォーズのルークとレイアの設定だったりするのですが、一人っ子にとっては夢の展開・・のはず。

まあ、そんなトンデモな設定は実際はそうはあり得ませんので。

 

本作は見知らぬ弟と一緒に住むことになった話。

もっともこちらの見知らぬはちょっと訳ありだったりします。

 

本作のポイントは唯一の肉親。

看護師として働きつつ医師を目指していたアン・ラン、恋人との関係も良く日々は充実していた。

そんなある日、両親が交通事故により事故死したことときっかけに殆ど面識のない弟のズーハンの面倒を見ることに。

まだ幼いこともありわがまま放題のズーハンに頭を悩ます上、親族は彼女が面倒を見るのが当たり前と迫る有様。

恋人の関係もギクシャクしてしまうも、少しづつズーハンとの関係が変わっていた。

 

自分の将来と弟の世話、アン・ランが出した答えは?

 

弟のズーハンと面識がないというのはズーハンはアン・ランが自立してから生まれたため。

というのも、両親は息子が欲しかったものの、生まれてきたのが女の子。

まだ一人っ子政策が取られていた時代だったため、あの手この手で第二子を設けようと画策していたこともありアン・ランは両親との関係が悪かったという設定があります。

そんな二人の周りの人々としては叔母と叔父の存在、叔母は比較的アン・ランに協力的、病気の夫と現代っ子の子どもの面倒を見てきたため自分を犠牲にしてきたという存在。

一方叔父は自由人のダメ人間、だからこそ人間らしさがあります。

 

見どころは後半、両親の墓参り。

両親の墓参りに向かうアン・ラン、そこで出くわしのは?

雨が非常に印象的なシーンとなっています。

 

気になった点はズーハンの設定をもっと掘り下げても良かったのかと。

アン・ランと異なり親の愛情を受けていたということですが、どれほど愛されていたのかがわかりづらくなっています。

 

子育てがだれが行うかという点での押し付け合いはどの国でも問題になるもののようで。

ようやく自分らしく生きれるようになったのに・・という感もありますが環境の変化は人物にも変化を及ぼすものです。

 

余談ですが、社会人という設定のアン・ランですが妙に幼く見えるのは・・まあいいか。