クリスマルイブを友人家族と過ごすことになったネルたち
というのも致死性の毒ガスが凄そこまで迫っていた
安らかな死を受け入れた人々だったが、死の恐怖が迫る
鑑賞日 2022年12月22日
映画館 キネマ館
本日は12月24日。
数年前まで天皇誕生日だった日の翌日です。
もしくは百鬼夜行が有ったかもしれません、はい。
という訳で、そんなキャッキャウフフなクリスマルイブを絶望に叩き落すのが本作。
全世界に致死性のガスで出来た嵐が迫る中、最後の時を迎えようとする家族たちの話となっています。
本作のポイントは穏やかな死の為に。
友人たちとクリスマルイブを過ごす事になったネルたち。
お互いの家族も集まり、テレビもネットも無しという穏やかなクリスマスを過ごす事になる。
しかし、その一方で環境破壊に伴い毒ガスを纏った嵐が世界中で発生しており、国は毒ガスで苦しむより尊厳死を推奨、ネルたちもクリスマスを楽しみ、嵐が来るときに家族全員尊厳死を行う事に。
辛い現実を目の前に楽しい日々を送る一同だったが、ネルの息子であるアートが自殺に反対し始め、彼らの決心が揺らぎ始める。
果たしてネルたちは穏やかな最後を迎える事が出来るのか?
地球環境の悪化でなんでも死なす毒ガスストームが襲い掛かるという、ホラー映画の無理筋のような設定が繰り広げられる本作。
毒ガスだったらガスマスクや気密性が高い部屋だったら大丈夫じゃね?と思ってしまいますが、コンクリもガラスも金属でも防げない・・らしい?
それ毒ガスじゃなくね?
見どころは後半、迫る時。
毒ガスが迫る中、各々尊厳死の準備を整えるけど、土壇場になって様々なトラブルが。
そんな段取りよくいかないという事で。
気になった点は友人たちのバチバチが消化不良な事。
色々思う所が有ったみたいだけど、なんだか飲み込んでしまっています。
結局一人来てないみたいだし。
結局、国に言われるがまま無理心中を図る家族という中々背すじの凍り付くような展開となる本作。
どうも家族が苦しむのが非常に辛いので皆一緒に死んで天国に行こうという考えだけど所詮は自殺、しかも、一緒に死ぬため他殺までやってしまうという
これ地獄行きだろ。
地獄もみんなで行けば怖くない!?
オチもあ~あ、といった形なので、ブルジョアが非常事態で右往左往する様を眺めつつ、笑えない設定にヒリヒリする内容だと思います。
余談ですが、「女王はシェルターに避難した?」という発言にニヤニヤしてしまったのはナイショ。
折角なので地獄が分かる作品。