富山で米を船に運び出しをしていたおかか達
しかし、日露戦争を前に米の値段が急騰してしまう
満足に米が買えなくなったおかか達は騒動を起こすが?
鑑賞日 2021年1月31日
映画館 ワンダーアティック
日本人の主食といえば米。
米はエネルギーの源であり、食物繊維も豊富なため腹持ちも良い。
おいしいご飯はおかずにもなります。
とはいえ、最近は焚くのが面倒とか、食パンの方が楽とかという事で米の消費量はダダ下がり。
米の価格を下げないための減反政策もいい加減切り替えるべきなんですけどねー
けど、サクナヒメなら・・
サクナヒメなら何とかしてくれる・・!!
それはさておき、本作は大正時代に起こったコメ騒動を題材にした作品。
教科書にも載る出来事なのですが、それを思いっきり脚色した代物となっています。
本作のポイントは家族の米の為に。
昔から米どころとして知られる富山県、しかし猟師を営む人々は魚が取れない春から夏の期間は北海道や樺太に出稼ぎに向かい、残されたおかか(主婦)達は船に米を運ぶ仕事をしていた。
しかし、日露戦争の機運が高まる中、米の値段が急騰、家族が食べる米を満足に買えない状況になりつつあった。
その事を危惧したおかか達は船への米の運び出しを妨害するも失敗。
ところが、その情報が関西に流れ彼女たちの行動が取材される事となる。
日々追い込まれるおかか達、そして彼女たちの怒りが爆発する!!
・・なんですけど、実のところ何をテーマにしているのか色々困ってしまうというのが本音。
ジェンダーというには踏み込みが足りませんし、成金を産む資本主義の敵対という点でも「知らん」の一言で蹴散らしてしまいます。
一応、おかか達の家族に対する無償の愛になるのかねぇ。
最初から最後までおかか達が辛い目に合うシーンが続く本作。
そのため、ほぼ全編を通してイライラさせられることに。
だからこそ、テーマが必要なんですけど・・
それよ何より、一番衝撃的だったのはラスト。
本作はフィクションです、実際の人物、事件とは関係がありません。
事件をフィクションで片づけるなよ。
あ、見どころは冒頭の運び出しの歌になるかと。
富山県といえばコレ。
おかか達の闘いから100年後、富山はこんなんなりました。
※一部修正