議員報酬の増額の議案が提出された富山県議会。
疑問を持ったテレビ局は議員の支出の資料を取り寄せることに
そこに浮かび上がったずさんなお金の使い方に驚かされる
鑑賞日 2020年9月21日
映画館 キネマ館
国民一人一人が主権者であるという考えの元に成り立っている民主主義。
そんなか政を行う人々を選挙で選ぶ事は民主主義の基本となっています。
なのですが、投票率が(若年層を中心として)伸び悩んでいるのが先進国共通の問題。
一票では何も変わらないし・・というのもありますが、一個人が政治に口を出すなんておこがましい、お上の命令は絶対従わなければならない!という国家主義的な考えは独裁政権を生み出すだけなので御免こうむります。
本作はそんな日本の民主主義の今を題材にした作品。
元々は県議会議員の報酬額の増量を発端にした疑問からスタートしているのですが、それが県議会議員の大部分が手を染めていた政務活動費の不正受給が判明するというお話。
というか、実話ですし数年前の話です。
地元のテレビ局が疑問に思って調査しだしたら出るわ出るわの不正受給の雨嵐。
しかも、ほとんど隠しておらず、あからさまにおかしい代物ばかり。
住民から選ばれたはずの議員ですが、なれ合いが横行し、また入れる人も変わり映えしない。
行政も議会答弁が面倒なので、荒波を立たせなくないからか放置。
そういった風潮が続きすぎたため、議員がやりたい放題、お金も使い放題となってしまった事案です。
しかし、これで自浄作用が起こらないのが今の日本の民主主義のダメな所。
住民が政治に諦め、無関心になってしまたのが原因です。
民主主義は住民が常に政治に関心を持ってからこそ成り立つもの。
気づかないうちにあなたの街でも同じことが起こっているかも?
最早誤った民主主義が示す先という点でチョイス。
先日終了したトランプ政権を批評したマイケル・ムーア監督の作品。
まあ、トランプ以外のモノも多いのですが。
是非ともトランプ政権末期の様子も映画にしてほしいところです。
というか選挙戦自体が映画になりそうではあります。