葬儀社のベテラン職員の水島は社長の命で入社面談を行う事に
そこに現れたチャラ男の高梨に惹かれるモノを感じる
人の懐に飛び込む高梨の姿勢に水島も驚きを隠せないが?
鑑賞日 2018/9/23
映画館 キネマ館
人間、生まれたからには死は避けられないもの。
とりわけ昨今はお亡くなりになった際、お世話になるのは葬儀社。
考え方の多様化により大きな会場で多くの人に見守られながら旅立つ人も居れば、親族だけのひっそりとした葬儀で旅立つ人など、人の数だけ葬式があるものです。
本作はそんな葬儀社を舞台にした作品。
心に傷を持つベテラン社員と一見チャラチャラしている新人による感動作となっています。
なお、主演はモノマネ芸人のコロッケ、そんな彼が本名で出演しています。
本作のポイントはお見送りの姿勢。
葬儀社「安宅」で社員たちを纏めるベテランの水島。
そんなある日、社長の松波から入社試験の面接を頼まれた水島、そしてその中に茶髪でピアスという場違いな風貌で現れた高梨。
しかし、面接中にペットのインコが死んだエピソードで号泣した彼に惹かれるモノを感じた水島は周りの反対を押し切り彼を入社させる。
技術は未熟ながら人の懐に飛び込む才能を見せる高梨、そんな実直な性格に仕事一筋だった水島の心が動かされ始める。
それから暫く、自殺した中学生の葬儀を執り行うことになった水島、しかし同じく自殺した彼の妻に対する記憶がぶり返し動揺してしまう。
冷静さを失った水島、一方高梨も参列した学生の態度に対し激昂してしまう。
果たして彼らは葬儀社の一員として、そして人間として立ち直る事が出来るのか?
ベテランながらも妻と事を引きずっている水島とチャラ男で感情的になりやすいも人を引き付ける高梨の二人の成長の話となっています。
とりわけ高梨自身のエピソードは中々泣かせに来ます、一方水島は結構重いエピソードが多いです。
見どころは中盤、高梨の説得。
交通事故で亡くなった子供の葬儀を行うことになった安宅。
そんな子供の棺桶から中々動こうとしない姉に対し高梨がかけた言葉とは?
泣かせにくる高梨のエピソードでも随一のシーンとなっています。
気になった点は女子中学生の葬儀の展開が雑な事。
流石にやりたい放題のガキ相手にはちゃんと注意しないといけませんぜ。
泣かせるエピソードが多いので、涙腺が弱い人はハンカチが必要になる作品。
あと、水島の顔色が話が進むにつれ良くなっていくような~
余韻も中々なので、興味があれば是非。
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葬式繋がりでチョイス。
無縁仏の葬儀を担当していた男がひょんなことからある人物の身辺調査をするというもの。
終盤の展開が素晴らしいです。