半分機械の体となって目覚めたヘンリー
しかし、謎の軍団により妻のエステルがさらわれてしまう
助っ人として現れたジミーと共にエステルを救い出せ!
鑑賞日 H29.7.21
映画館 キネマ館
R15+対象
ゴア表現
麻薬使用描写
今や日本よりも大きな市場となった洋ゲー。
そんな洋ゲーといえばFPS(ファーストパーソン=一人称視点 シューティング)。
日本では正直あまり受けが良く無いのですが、海外では非常に人気のあるジャンルとなっています。
そんなFPSを映画でやったのが本作。
最初から最後まで主人公の視点で繰り広げられる作品で、まさに前代未聞の代物となっています。
本作のポイントは全力疾走。
大きな怪我によりサイボーグとして目覚めたヘンリー。
そんな彼の傍らには妻であるエステルの姿があったものの、ヘンリーは記憶を失っていた。
しかし、突如エイカン率いる軍団が現れ、命からがら逃げだすもエステルがさらわれてしまう。
エイカンの部下から逃げ惑うヘンリー、絶体絶命の窮地に助っ人ジミーがヘンリーを救う。
しかし、ジミーは敵の弾丸により絶命、またもや窮地に陥るヘンリーだったが違うジミーがまたしても助けてくれる。
そしてヘンリーも次第に自分の力を取り戻していく。
果たしてヘンリーはエイカンの手からエステルを助け出すことが出来るのか?
言うまでもありませんが、劇中の大部分はヘンリーの視点で話が展開。
それでいて最初から最後まで息もつかせないノンストップアクションで突き進んでいく作品となっています。
FPS故の没入感と疾走感は他の追随を許しません。
加えて様々な姿で現れるジミーの存在もポイント。
カッコよく現れたかと思えば、頭を撃ち抜かれて絶命、したかと思えばホームレス風で再登場かと思えば火炎放射器で黒焦げ、したかと思えば・・というのが続きます。
勿論ちゃんとした理由がありますので、あしからず。
これだけでも作品が作れそうです。
見どころは後半、拠点からの脱出。
ヘンリーも戦いの感を取り戻した頃のため、非常にアクションがノリノリのパートとなっています。
やっぱりこの手の作品は主人公無双してナンボだ!
気になった点はFPSの難点である3D酔いしやすい事。
とりわけ前半はカメラがぶれているシーンが多く、非常に酔いやすいです。
3D酔いやすい人はかなりつらいかも。
とにかく最初から最後まで展開が非常にスピーディーなため、目が離せない本作。
前半は逃げるしかできないヘンリーも中盤以降は腐れ外道な敵どもを血祭りにあげていきます。
それ相応にゴア表現がありますが、非常に新しい映画の形を見せてくれています。
なお、本作のハードコアというのは「堅い殻」という意味ではなく「軍隊」という意味。
魂斗羅ザ・ハードコアと同じです。
ええ。
タイトルは少々アレですが傑作アクションゲーム。
ソフトがレア化しているのが非常に残念です。
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似たような視点であるTPS視点の作品。
常にカメラが主人公の姿を写す形となっています。
ただ、作品の内容はすさまじく重い作品なのでお間違いなきよう。