終戦直後、日本の復興のため石油の売買を再開しようとした国岡鐡造
しかし、それまでのいざこざにより同業者から煮え湯を飲まされてしまう
果たして国岡鐵造とはどのような男だったのか?
鑑賞日 H28.12.11
映画館 セントラル
第二次世界大戦で敗戦した日本がその後目覚ましい経済成長を遂げることになった原動力といえば石油。
20世紀は石油の世紀と言われる通り、石油によって産業が目覚ましく変わり、日本はその波にのり経済復興を果たしました。
本作はそんな石油に人生を捧げた男の半生の話。
実際の人物を題材としており、出光の創業者がモデルとなっています。
監督&主演が「永遠の0」と同様 山崎貴監督と岡田准一さんのコンビが再集結!ということで話題になりました。
あれ?何か抜けていないか?
さて、本作のポイントは油に人生を賭けた男。
20世紀初頭、門司で商いをしていた国岡鐡造だったが彼が取り扱う石油は石炭が隆盛を極めていた当時としては売り上げはサッパリ。
そんな折、関門海峡で操業している漁船の給油を海上で行う事を思いつき、経営を軌道に乗せることに成功。
そして国岡商店は大きくなっていき、海外に販路を目指すがオイルメジャーが立ちふさがり一進一退の攻防を繰り広げる。
しかし、第二次世界大戦で日本全体の石油業界が壊滅的な打撃を受け、国岡商店も破たん寸前となってしまい、他の会社から融通しようにも戦時中の確執により強力を拒否される。
しかも石油を仕入れようとしてもGHQから旧日本軍が保持している石油を使い切らないと輸入を再開しないとして日本の石油メーカー全体が追い詰められてしまう。
そこで鐡造は旧日本軍の石油の掘削を決意、劣悪な環境ながら死に物狂いで仕事を行う国岡商店の人々。
石油と関係ない仕事を行いつつ、経営を立て直した鐡造は石油の商いを再開、しかし彼の前にまたしてもオイルメジャーが立ちふさがる。
果たして、鐡造は自分の会社を守り通すことができるか?
本作は大正時代の20代・30代のパートと戦後の60代のパートが交互に繰り返される形となっています。
もちろん両方とも岡田准一さんが演じているのですが、特殊メイク万歳となっています。
見どころは後半、追い詰められた鐡造の博打。
出る杭は打たたれるということで、オイルメジャーに絶体絶命に追い詰められる鐡造。
苦しい表情だけど・・今までの人生も博打、だったら今回もやるしかない!
気になった点は展開がかなり端折られている事。
門司で会社が大きくなった後やメジャーとやりあった後、そしてクライマックスの後など、テロップで終わり?と言う場面が多かったりします。
こりゃ前後編でしっかりやった方がよかった?
展開は異なりますが前作(永遠の0)同様しっかり作られており、オチも上々。
豪華俳優陣もあり、日本映画の大作にふさわしい出来となっています。
・・なのですが、どうも興行収入としては永遠の0に比べると苦しい感じ。
まぁ、原作者がゴタゴタしたからなぁ
最近の作品もゴシップネタにしかなっていませんし、売り文句からハブられたのもわかります。
永遠の0同様感動作となっていますので、原作者が気にならない&目をつむれる人は是非。
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石油の商いという点でチョイス。
理想で石油の商いを行おうとした男に様々な妨害が・・といった展開。
展開は重いのですが、オチは悪くないかも。