オーケストラを聴いてクラシック熱を取り戻した千鶴は演奏した楽団に入団することに
ところが誤って老人ばかりの楽団に入団してしまい、抜けるに抜けなくなってしまう
そしてお目当ての楽団にも入団し二足の草鞋を履くことになるが?
鑑賞日 H28.12.7
映画館 セントラル
誰もが一度は夢見る事と言えば
楽器が弾けるようになりたい
というもの。
学生のころバンドに明け暮れた人はもちろん、
もしもピアノが弾けたらな・・
とか、
俺のサックスでソウルキャッチャー!
など、いい音かどうかはさておき、楽器で音を鳴らしたいと思う事でしょう。
そのはずだ、きっと。
そして、音楽を始めるのに年齢は関係ない!
本作はそんな遅咲きの音楽家達と彼らに振り回され、振り回す女性の話。
女優の杏さんの初主演作品となっています。
というか妖怪人間ベムのベラですよね。
さて、本作のポイントはオーケストラへの道。
高校教師の千鶴はある日オーケストラのコンサートを聴き、その演奏の素晴らしさにクラシック熱が再燃、ヴァイオリン片手に演奏を行った梅が丘交響楽団に入団することに。
ところが当の梅響はメンバーがど素人の老人ばかり、実は千鶴が聞いたのは梅が丘フィルハーモニーと分かり、しかも梅響とはただならぬ因縁があった。
即刻退団を考える千鶴だったが、態度をはっきりさせない内に梅響のコンマスである野々村が心臓発作で倒れてしまい、流されるままにコンマスを引き受けてしまう。
その後メンバーに内緒で梅フィルのオーディションを受け団員となった千鶴は二足の草鞋で活動することになるが、梅フィルの厳しい練習で次第に疲弊していく千鶴。
結果、梅フィルをクビになり梅響に専念することなった千鶴、そしてメンバーも次第に上達、そして新しいメンバーも加入しオーケストラとして成長していった。
そして、いよいよ定期演奏会を開催することに。
果たして梅響は演奏会を成功させることができるか?
さて、梅響の初期メンバーですが、全員棺桶に片足を入れているような人たちばかり。
というか、実際棺桶に入ってしまうメンバーも。
そして演奏たるや・・
しかし、野々村の孫の彼氏(梅フィルのコンマスの息子)の尽力により、腕を磨いていく!
お年寄りでも練習すれば上手くなるぞい!
見どころは前半、野々村の脅し。
梅響を辞める気マンマンの千鳥を引き留めるため野々村が考えた手は・・脅し!
しかし、その脅しテクニックというのが偉く強引ですな。
ともあれ、コメディが一番さえているシーンでもあります。
まあ、このシーン以外にも笑えるシーンが沢山ありますので~
気になった点は梅響の初期メンバーがあまりにも演奏ができていない事。
元々ちゃんとした楽団だったので、そこそこ演奏ができたはずなのですが・・如何せん酷すぎるだろ!
前半はコメディ多めですが、後半は本格的に音楽映画となる本作。
クライマックスとなる演奏シーンの演出は分かっていてもグッとくること必至。
ラストがちょっとごちゃごちゃしてしまっていますが、楽しい余韻を残してくれます。
カルテット!人生のオペラハウス [DVD] 4,104円 Amazon |
高齢者の音楽家といえば本作。
主演の4人以外は全員プロのミュージシャンという豪華さです。