愛は誠を公正させるべく色々世話をするが誠は愛の元から去ってしまう
超不良高校で再び暴れだした誠だったが愛が追いかけてしまい・・
公式サイト
鑑賞日 H24.7.3
映画館 セントラル
PG12対象
過度な暴力
麻薬使用を思わせる描写
愛と誠は昭和漫画界の巨匠 梶原一騎原作の漫画
まあ原作を見た事が無いのでどのような漫画なのは分からないのですが、劇画風の漫画なので大方の創造はつきますが・・
しかしながらそんな昭和の匂いがプンプンする漫画がこの平成のご時勢に映画化?
しかも監督が三池崇史?
ぶっちゃげこの時点で普通の映画ではないことは明白だ!
なお本作の主演は妻夫木聡のですが、前代未聞の高校生役
と言うか出演者のほとんどは立派な大人なのに皆高校生
全然高校生に見えない!?こまけぇことはいいんだよ!
でもさすがに伊原剛志は無理があるぞ! 自ら「おっさん病」って言っているしさぁ!
そして(良い意味で)原作クラシャーの三池監督が本作を料理するため用意したのは・・
ミュージカル
そう、本作の主要キャスト全員に歌のパートがあります
前半からブッキーが「やめろと言われても~」と歌いながらチンピラとダンスをして喧嘩したり
愛に心ときめく岩清水が熱烈なダンスをしながら「そらに太陽があるかぎり」を熱唱!
真面目に映画として見てしまうと頭がおかしくなりそうですが、ネタとしてみたら最高だ!
本作のポイントは愛の誠に対する思い
冒頭のやり取りから愛と誠には縁がある事が分かっているのですが、それは置いといて藍は誠を構成させようとする。
しかし元々不良だった誠にとってはその行為は迷惑極まりないもの
結果折角入学した(させられた)お金持ち学校から不良が集まる高校へ
それでも愛は誠のために不良高校にやってくる!ついでに愛に心ときめく岩清水もやってくる!
そこまでするのか!?いやまともに考えたらダメだ!
でもボロアパートに豪華なシャンデリアとカーテンだけ付けられても困るぞ
本作の見所は不良高校の番町?である座王の登場シーン
言うまでも無くミュージカルなのですが歌が
オオカミ少年ケンのテーマ
シャウトの度に炎が燃え上がり、ぶっ倒れていたヤンキーが立ち上がりダンスをするさまは狂気の極み
全ての歌のパートで一番キレています。
気になったのは後半になると歌のシーンがめっきり減ってしまいシリアスになってしまうこと
どうせなら最後までギャグ路線で突き通して欲しかった
あとはヒロインである武井咲と大野いとの演技がよろしくない点もマイナス
声高らかに「あのすばらしい愛をもう一度」を歌ったのにお立ち台で盆踊りの出来損ないを踊るとは何事だ!
ただ大野いとの覇気が無いセリフは逆に笑えるのですが
三池作品らしく歌以外にも細かいネタもてんこ盛り
幼少期の誠に最近鈴木福に株を奪われがちな加藤清史郎(忍たま繋がり)が登場したりと良くも悪くも凄いキャストがそろっています
それだけに前半の煮えたぎったエネルギーが後半まで持ってくれれば・・かなり惜しい作品です。
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