先日、お越しくださいました、Y.H さんのSAM前世療法のレポートです。
掲載の許可を頂きましたので、アップさせていただきます。
Y. H さんは、SAMつながりでブログを書かれいているモン郎さんのご紹介で、Primaria☆Stone サロンへお越しくださいました。
初めて来られる際、Yさんがモン郎さんに
『蔵前なら、近くで以前仕事をしたお店があるので、そこに寄っていきましょう。』
というお話をしながら来たところ、その「仕事をしたお店」というのが、Primaria☆Stoneサロンの入っているビルの1Fだった、というシンクロを引っさげて、Yさんとモン郎さんが来られたのが印象に残っています。(Yさんはお店などの内装関係のお仕事をされてます。)
初回は、カウンセリングをさせていただき、「次回は是非、SAMを・・・」とのご希望でしたので、先日そのセッションをさせていただきました。
SAM前世療法は、催眠学に基づいた「標準催眠尺度」を指針として、非暗示性テストを行いながら、進めていきます。最初のテストは良好、二つ目のテストで少し反応が鈍い感じで、若干の不安を感じます。
しかしながら、Yさんの“ご自身の過去生、前世に関する深い関心”が、逆に緊張を誘発しているのだろうと捉え、魂遡行催眠を続行します。
呼吸を活用して、最初の指標である“運動催眠”の段階まで誘導をしていきますが、筋弛緩状態などから判断して、非暗示性は思いのほか高いという印象。魂状態への催眠誘導に手応えを感じながら進めていきます。
運動催眠も良好な結果で、催眠深度は順調に深まります。
次の段階、“知覚催眠”においては、実際に催眠暗示をかけた左手が温かくなる、冷たくなる。という生理的な現象が起こりました。(これは、被験者が「温かくなった」「冷たくなった」と感じた、というだけでなく、催眠を行っている僕が触れても、その体温変化を感じられるくらいであった、ということです。)
最初は若干の不安を感じた部分もありましたが、この段階を超えて、魂状態への催眠はまず間違いなく成功する、という確信を持ちながら、魂状態へ接近していきます。
無事に、魂状態への催眠が成立して、状態を確認すると
魂状態到達(現世人格の魂状態)
という反応。そして、前世人格に交代するように暗示します。
(セッション開始前に、主訴(主な訴え:SAMを受けることで求める結果)について聞いています。)
主訴に関連する前世人格に現れてもらうよう、お願いしました。
基本的にSAM前世療法においては、口頭での回答が可能なケースが少なく、指による応答で行っていくのですが、「口頭で答えることができそうですか?」という問いに対する指の反応は
“もしかしたら、できるかもしれないけど・・・”
というような印象。つまり、微妙に反応はしているけれど、「YES」とまではいかない、という感じでした。
『もし、言葉を使えそうなら、単語でも構いませんので。』と、伝えておきながら、基本的に指の「YES/NO」で進めていくことにします。
SAM前世療法のセッションで、前世人格が顕現化したとき、セッションの焦点が
・“その人格がどのような生涯を送った人なのか?”
・“こちら側の呼び出しに応じてくれたその理由は?”
というのが、主な二つの焦点になってきます。
一つ目は、基本的なデフォルトの情報を聞く、ということになるので、この部分はYES/NOでの回答で十分に対応できます。
性別や、時代、国や地域、社会的地位や職業などなど・・・。
このあたりを聞いてみると、Y さんの前世人格、最初に現れてくださったのは
男性 1848-1912 享年 64才 スペイン 牧師であり建築家
既婚 子供は娘が5人、孫はたくさん。
という方、魂的な癒しは必要としていない、ということで、Y さんの求めに答え、現れてくださったようで、そして、この方からY さんへも伝えたいことがあるようでした。
セッションの前にお聞きしていた主訴のひとつは、自分には関係がない。とのことで、この件に関しては、別の過去世人格が絡んでいる可能性があるので、一旦保留です。
口頭での質問に対する回答が困難なようなので、「理由」を聞くというのはSAMセラピストのセンス(霊的感受性)が問われるところでもあります。
今生において、“建物”(主として内装のデザインや施工)に関わるお仕事をされているY さんですので、現れてくださった“牧師であり、建築家でもある”この前世人格の方が魂に積み上げてきた資質のうち、牧師として培ってきた、霊的な理解や知識を魂的な側面から伝えたい、ということで(それが具体的にどのようなものになるのかは、僕もわからないですが)、ヒーリングやエネルギーという形で、現世のY さんに伝える。ということでした。
今生において、今Y さんがされている仕事においても、それは役立つ、というのが彼(前世人格)の主張でした。
「それでは、魂の表層を通じて、Y さんにお伝えください。始まりと終わりを指で教えてくださいますか?」
指での応答は、了解した。という感じだったので、始めてもらうようにお願いしました。
およそ4~5分程度だったでしょうか。牧師であり建築家であった前世人格が霊的な側面からY さんに、メッセージやエネルギーを伝えていました。このセッションでは僕は両者の間に入っていないので、エネルギー的な体感を感じることはできませんでした。
(セッション後、Y さんとの“すり合わせ”を行いますが、この時、明らかに熱というか圧というか、エネルギーを感じた。とY さんは言われています。セッション後のすり合わせは後ほど)
この時点では、Y さんが深い催眠状態であることは外見的な状態から、僕も確認できるのですが、内的なやり取りがどのような感じになっているのか?催眠下で、前世人格や霊的存在からの情報や接触を、どのようにY さん(被催眠者:クライアント)がどの程度の霊的感受性を持っているのかはわからないので、セッション後のすり合わせによって、詳細にしていくようになります。
最後に、僕には一つ確認しておきたいことがありました。
それは、彼(前世人格)が、「牧師」から、「建築家」としても働くようになったのか?それとも、「建築家」であった彼が、なにか人生の転機を迎え、「牧師」として神の教えを伝えるようになったのか?というところでした。
この疑問は、YES/NOで答えられることですので、率直に聞いていみると、彼(前世人格)は
「牧師として、宣教活動や、様々な知識を伝えることをしていた。また、教師のような働きもしていたのですが、“そのための場”がないことを憂い、自分で作ろう、ということから、建築家としても働くようになった。
その中で、学校のような、教会のような建物を建て、神の教えだけでなく、さまざまな知識を子供たちを始め、求める人たちに伝えることが、彼の喜びであり、また神への感謝のあらわれでもあった。」
ということです。
そして、ひとつ残っているY さんの主訴に関わる前世を探ることにしました。
(つづく)