“謹賀新年”
なんて、小っ恥ずかしくて、ほとんど使うことはなかった。
「あけましておめでとう」
「あけましておめでとうございます」
くらいが、僕にはちょうど良かった。今まではね。
というのも、あまり「お祝い」したい気持ちになれなかったんだ。
“元旦”といっても、「2013」⇒「2014」と
西暦の1の位が、ひとつ増えるだけだし、毎日の連続の中で、
“年末ムード”や“お正月ムード”って、流れてしまう。
そんなもんだと思って、斜に構えていたところがあった。
実は、誕生日でもあるんだ。僕の。
「1月1日」
僕が生まれた日は「満月」だったらしく、そして、
今年の誕生日、元旦は「新月」だったんだね。
ひさしぶり、というか“今年の誕生日”は、
不思議ととても“しあわせ”を感じることができました。
なにか、子供が“誕生日プレゼントをもらってはしゃぐ”
というようなしあわせ感ではなくて、なにかこう、
魂の深奥、心の奥底からこみ上げ、溢れてくるような、
そんな“幸福感”。
「節目」として、というわけじゃないんだ。
ただ、そんな風に“素直”になってきている自分と、
いつもよりそいそばにいてくれる人の存在と、
関わりを持ち続けてくれる人たちへの感謝と、
いろんな思いがあって、ね。
襟を正して、使いたくなったんだ。
『謹賀新年』
2014年、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。