「毒薬と老嬢」@キャプラ特集⑦ | 夜遊びする頃を過ぎても

夜遊びする頃を過ぎても

映画を観たり、編みものしたり。←どちらも停滞中。。。
日々の記録帳です。←もはや日々でもなく。

フランク・キャプラ特集


「毒薬と老嬢」

Arsenic and Old Lace 


あらすじ読んだだけで、なんのこっちゃ!?な期待がふくらむ。

そして期待以上の抱腹絶倒ドタバタブラックコメディだった!


独身主義の人気脚本家がついに極秘結婚。マスコミを執拗に避ける彼が、親代わりとなって可愛がってくれたおばちゃまの家に結婚の挨拶に行くが、おばちゃまには驚愕の秘密が。。。


かわいいおばちゃま二人は、なんと老い先短い孤独な老人を天国へ送ってあげるサイコキラーだった。。。

うっかり発見してしまった死体。。。

そこに、自分を大統領だと思い込んでるおばちゃまの甥、殺人犯で指名手配中の兄、小説家志望の近所のお巡りさんがからむ。

変人たちに振り回されて、アタフタ駆けずり回るケリー・グラントのカトゥーンみたいなコミカル芝居が見どころ。

どうなることやら八方塞がりでまったく先が読めないお話に、最後1分くらいでストンと着地させるラストがお見事。


この話、大笑いだったけど、ポリコレ的にはちょっぴり不謹慎ネタなのですね。

身内に問題を抱えてる人にとっては、最後のオチはまったく笑えないことと思う。

全方向に配慮すると全く面白く無くなってしまう気もするけれど、そちらにスイッチ入れた瞬間に、個人的にはあまり手放しで笑えない結末でした。