「一日だけの淑女」@キャプラ特集⑧ | 夜遊びする頃を過ぎても

夜遊びする頃を過ぎても

映画を観たり、編みものしたり。←どちらも停滞中。。。
日々の記録帳です。←もはや日々でもなく。

この機会に初めて観れたシネマヴェーラのフランク・キャプラ特集。

最後はこの作品。


「一日だけの淑女」

Lady for a Day 


これもひとの良心を信じた極上のファンタジー。

どんな人だって心の中には、困っている誰かのために何かしてあげたいというシンプルな暖かさを持っているということを信じさせてくれるお話だった。

大いに笑い、嬉し泣きした。


リンゴ売りの老婆アニーには、訳あって手放した娘がいる。娘からの手紙を生き甲斐にしていたアニーだが、美しく成長した娘が近々御曹司のフィアンセと共に会いに来るという。

何故かうれしくないアニー。

貧しさを隠し、高級ホテル暮らしを装っていたから。。。

娘の幸せを壊したくない。。。


そこへやってきたマフィアのボス、デュードはアニーのリンゴは俺のツキだ、と彼女のピンチにひと肌脱ぐことを勢い決意。

アニーを金持ちマダムに変身させて彼女の嘘を叶えてあげようとする。。。

マフィアのボス、デュードが超魅力的。

演じるウォーレン・ウィリアムズ、初めて知ったが本当にかっこよい。調べてもあまり情報がなく、大昔の活躍に思いを馳せます。

デュードの呼びかけで巻き込まれる、立場職種も様々な街の人々、最終的には心からの善意の一致団結が心にくる。ビリヤード狂の判事、デュードの強面の側近とMrシェイクスピアと言われる子分、デュードの情婦、よいキャラクターが勢揃いで、こういう適材適所の活躍劇も大好きです。

キャバレーのショーのシーンも良かった。

小説好きの手下は「毒薬と老嬢」の脚本家志望の警察官の人かな?