予告から気になっていて
バイト後に駆けつける
新宿シネマカリテ、 
 
水深ゼロメートルから
 
 
7月のある日、
体育の補習と言われて
ミクとココロは水のないプールの
砂の掃除を言いつけられる
 
水泳部のチヅルは練習と称して
水のないプールで泳ぐ真似をしながら
ミクをからかい倒す
 
仕方なく掃除を始めるミクを横目に、
ココロはまるでやる気もなく
化粧や野球部のことで頭はいっぱいだ
 
水泳をやめると言ったチヅルを心配して
元部長のユイ先輩もやってくる
気のいい先輩は掃除を手伝い始めて
女子4人のそれぞれの思いが少しずつ見えてくる
 
一方、理不尽な補習を押し付けた山本先生も
それなりに頑張っていたのだったが…
(実はこの辺り、全然違うけれども
先日観たありふれた教室 を想起させて
結構ワクワクしてしまった〜)
 
ほぼほぼプールの中での密室劇だが
青空が高い分、開放感もあって
終始流れる軽快なBGMと、
聞こえてくる野球部の声が
高校生たちの青春の1日を輝かせる
 
後で調べたらやはり原作は舞台劇、
そもそもが高校生の演劇関係の発表会で
最高賞を受賞した作品とのことだった〜
なるほどだな、道理で言葉が上手いはずだ
 
実は評価が低くて恐れたのだが、
なんのなんの、
これはきっと、男子が観た感想???
 
終盤に差し掛かると
彼女たちの議論が活発になって、
女子ということや男女差別、
自由という意味までが
かなりスリリングに語られるのだ
 
特に女性の生理については
いくら平等を謳ったところで
どれだけ想像力を駆使したところで
男子には本質的に理解するのは難しいだろう
 
そんな事実を、
言葉遊びを超えて表現していて、
あ、そうだった
と、体感してしまう元女子なり
いや、今も心は女子だけども
 
なのでそれこそ、
これを男性が監督している驚き、
それこそは性差を超えた理解力だろうが
平等であるということと、
性差があるということは
同じ尺度ではないのだ
 
ってことで、
この繊細な終盤の展開に恐れ入った次第
 
しかもこの監督ったら、
最近では、カラオケ行こ! で
大いに楽しませてもらったっけ
これからも大いに楽しみ、
ってことで、よかったよかった〜〜
 
 
 
 

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