やっぱり避けては通れない気がして、
バイト帰りに重い心身を引きずりつつ
シネ・リーブル池袋へ
 
ありふれた教室
 
 
予告編を観るたびに気が塞いでいたが
出だしからそういう雰囲気ではなくって
ちょっとは安心して観始めることができた
 
ドイツの中学1年生の教室、
着任した若いノヴァク先生は
生徒たちと良好な関係のように見える
数学の授業では高度な内容も扱い、
子どもたちはしっかりとそれに応えている
 
しかし教室内で窃盗が起きたことに
教師陣が厳しく対応したことで
ノヴァク先生はちょっと違和感も持ち始める
 
職員室では小銭を盗むものもいて
正義感の強いノヴァク先生は
自分のパソコンを使って囮捜査のようなことをする
 
するとまさにそこに、
自分の上着から財布を抜き取る様子、
その腕が映っていたのだ
その服装から犯人はすぐに知れ、
彼女は張本人に向かって
その事実を糺すのだが、
相手は完全に否定して
ことは大きくなっていく
その上、その犯人と目される人物の息子が
自分の教え子でもあった…
 
最初の対応の行き過ぎから
どんどんことがこじれていく様子が
克明に描かれていき、
単なる正義感からの行為が
あれよあれよと違う方向にいってしまう
 
ノヴァク先生の不器用で不用意な正義感、
それでも逃げない向き合う姿勢は好もしいが
この好もしさが仇となっていくところも
まさにサスペンス映画さながらだ
 
子どもたちの真っ直ぐを見る目で
理不尽さを見抜いてことを起こせば、
目も心も濁ってしまった大人たちには
とても太刀打ちできやしない
 
不寛容主義、
ゼロトレランス方式、
ってのが採用されているという学校、
 
些細なことでも悪は悪、として
大目にみるってことはしない、
厳密な基準に従っての判断のみ
 
これって文字通りの不寛容であって
一番教育に必要な人間らしさが
欠けてしまうんじゃないかと思ったが
まぁ、抑止力的なことも含めて、
なあなあ主義を捨てて、
ダメなものはダメ、
っていう毅然とした態度で挑む、
っていう意味では正しいのかも知れない
 
さらに調べてみれば、
こういうことだって〜

 

日本には馴染まないと思うんだけどねぇ
まずは政治家とかに適用してみたらば???
議員先生方にこれやったら、
マジで日本も変わるかもよ???
 
それはさておき、
長女が小学校4年生の頃に
学級崩壊したことを思い出した
学校の先生ってホント、
何処も同じ大変さだねぇ
 
と、あれこれ深く深く
考えさせられる作品でありましたわ
観てよかったっっ
 
 
 

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