これもまた、
京都で観ようかと思ったが
引き続きの時間がぴったりで、
新宿武蔵野館にて
 
ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ
 
 
ついさっき観た作品
かなり尾を引いてしまい、
かなりぐったりして前半は睡魔が???
3人の息子を持つミセスクルナスは
トルコ人だがドイツ在住で
肝っ玉かあさん的な存在だ
 
ある朝長男のムラートがいない、
心配した母に電話があって
旅行先のパキスタンにいるという
しかしその後、
ムラートはタリバンの嫌疑で拘束されて
悪名高きグアンタナモの収容所に入れられてしまう
 
なにがなんだかわからない母は
あちこち走り回るが埒があかない、
いよいよ電話帳で見つけた弁護士
ドッケ先生のところに押しかける
 
グアンタナモの名を聞いて驚く彼は
仕方なくムラートの帰還作戦に〜〜
 
という話だが、
これは実話だってことで
ちょうど9.11の後の世界で
収容された容疑者たちは
正当な裁判を受けることもなく、
拷問を受けたり殺されることもあったようだ
 
そんな時代背景での
トルコ人青年の救出には
まずは裁判を行ってほしいという
基本的な民主主義を訴えることから始まる
 
ここら辺はさすがのアメリカ、
自らの非道は糾すべしと
多くの人たちの支援を得て、
ミセスクルナスは有利にことを運ぶ
 
この母親の奮闘ぶりとお茶目ぶりを
コメティタッチに描くのだが、
なんかあまりにチグハグな感じで
…というのもきっと、
やっぱりさっき観た作品の影響か
とはいえこっちも実話なんだからねぇ
 
人気コメディアン主演とあるが、
イマドキは
コメディエンヌ、
って言葉もいけないのか??
 
ジョージ・ブッシュが登場することもなく
ブレーメンとワシントン行き来しつつ、
ドタバタと母の右往左往ぶりで涙を誘う…
のはわかる、
3年も会っていない、とか、
生死もわからない、とか、
そりゃあわかるさ、母親の気持ちはね、
こっちだって8年も家出した娘を
ずっと思ってたんだから、なんて、
こんな平和の中で言っても仕方ないが
 
そういえば先の作品のトークショーで、
日本人は自分たちの平和に気づいていない、
って言葉があって、本当にそうだと思ったが
まさにそんな感じのひとごと感覚でしか
この作品を観ることができなかった
 
グアンタナモって響きそのものが、
あまりにもドラマで使い古されたため
っていうのもあるかもしれない
やっぱりどうにもならないほどの
他人事(ひとごと)なんだなぁ
 
もちろん結末は書かないけど、
これはすっきりしない、
現実ってのはそういうものなんだろうが
どこの国においても、
平和を得ることの大変さは…
ああ、
マジで自分の能天気さを思う
 
 
 

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