今週また行く京都で観るか、
と思っていたが時間が合ったので
新宿は K's cinema にて
 
夜明けへの道
 
 
父親と小さな息子たちが
ポップな曲に合わせノリノリで口パク、
そんな微笑ましい動画に続いて、
なんだかシュールなイタズラだったり、
モノマネだったり、
イマドキの動画が楽しい〜〜
 
しかしそんな幸せは一瞬にして吹き飛ぶ
あの2020年2月1日、
ミャンマーの軍事クーデターだ
 
以前、ミャンマー・ダイアリーズ で
その内戦の実情に衝撃を受けたが、
今回は完全なるドキュメンタリー作品
 
楽しく動画をアップしていたのは
脚本家で俳優で映画監督のコ・パウ、
クーデターにはすぐに反応して
抗議行動を起こす
 
しかしデモ隊に向けての発砲から死者も出て、
抗議活動は武力で潰されていく
 
楽しい動画で踊っていた子どもの口から、
いつか首謀者ミンアウンフラインを殺す、
という将来の夢が語られる衝撃
 
コ・パウは抗議活動を先導したため
指名手配者となって身を隠すことになり、
支援者や仲間に匿われてあちこちに移動する〜〜
 
この間、カメラを回し続け、
自分の思いを語るのだが
その中でも辛く、本人も涙ぐむ逸話に
ある教師の発言があった
 
コ・パウは他国にも繋がりがあり、
今不足しているという教科書などは
ツテを使って入手できると伝えるが、
相手はこう言った
 
教科書はいらない、
迎撃するミサイルがほしい
 
実際に子どもたちが
防空壕ともいえぬ穴の中に身を潜めて
銃撃をやり過ごす場面もあったし、
村全体が放火されて焼け野原、
という場面もあった
まるで震災の後のような瓦礫の町も…
 
すべてを失った老女が泣く、
同じ国民がどうして…と
 
内戦という不条理に
世界は無関心にすぎないか
 
なんともやりきれない気持ちで
席を立とうとすると、
この後トークショーがありますっっ
とのアナウンス、
 
えええ、次なるが控えてるんだけど、
間に合うかな、
でもまだ40分はあるか、
じゃあ、と席に戻る
 
登壇したのは看護師の女性で
今はレストランも経営している
レー・レー・ルインさん
ちょっと情報は古いけど、この人〜
 

 

日本の公立病院で看護師をしていたが

クーデター後の活動をあれこれ言われて

すっかり心折れてしまった経緯や、

ボランティアで始めたレストランの挫折等を

流暢な日本語でわかりやすく語ってくれた

 

 

 

細かく書くことはしないが、

本当に心痛むことばかりだし

我が職場の同僚女子も、

きっと同じ痛みを抱えているんだろうな

と、しみじみ

 

良いお話を聞けた、

再起しボランティアじゃなく商売とした

新しいレストラン、

ぜひとも行ってみなくっちゃだな

 

なにしろ時間がなかったので、

トーク後のロビーでのグッズ見学もできず

そそくさと次なるへ向かったが

これはこれでいい出会い、感謝だ

で、雨の中をダッシュだ〜〜
 
それにしてもこの作品が、
というよりもこの事実が、
心の奥に澱のように降りていって
次なるも実は、
全然頭に入らなかったのだった…
 
 

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