行き違いが重なった息子に会うので
時間合わせにちょうどよかった、
夜の最終回のシネ・リーブル池袋
 
サン・セバスチャンへ、ようこそ
 
 
ウディ・アレンお得意の、
ロマンチックコメディ、ってヤツだが
とにかくこの人の映画愛が止まらない
 
夫は志だけは高い小説家、
妻は映画の広報担当、
二人の仲は既に微妙だが、
揃ってスペインの映画祭に参加する
 
妻スーが担当するフランス人監督、
フィリップは才気溢れる注目の若手で
スーとは人目も憚らずイチャイチャしている
 
気が気でない夫のモートは
現代映画に毒を吐き、
ヨーロッパのクラシック作品を語り、
イライラも募って
ついに心臓に異変をきたして
地元の診療所の女医ジョーの元へ
ジョーに恋心を抱いたモートは、
なにかと理由をつけて
彼女に会おうとするようになる
 
そんなモートが悪夢でうなされたり、
白日夢を見るようになるのだが、
それは彼の過去であったり、
願望であったり、辛い現実だったり、
それらが彼の愛する映画の中、
という不思議の世界
ある場面は、
男と女、のドライブだったり、
ある場面は、
市民ケーンのソリだったり、
死神とのチェスまでも〜〜
さらには大勢での見るべき映画談義、
モートは日本映画を挙げて、
忠臣蔵とか稲垣とか連呼して
周囲がドン引きするっっっ
 
とにかくもう、
毎度のアレンの映画愛も
ここまで来たか、
カイロの紫のバラも思い出すが、
やっぱり彼は映画の中に入りたいんだ
 
もう次回作は撮影終わってるそうだが
彼ももう88歳だと〜、
なんども好きじゃないとかわからないとか
そんなふうに書いてきたが、
この際もうとことん映画愛を貫いてほしいわ
 
ちなみに今作の撮影は
なんとまぁ、ストラーロだって、
実は上映直前にコンタクトが外れ、
片目がボケたままの鑑賞だった、
いやぁ、
もっと細部を確認しなくちゃだったな
 
灯がつくと幸いレンズは、
膝の上のカバンの上にちょこんとあって
ホッとした〜〜
やれやれ、haha の映画愛はこの程度か…
あ、そしてようやく、
近くて遠い息子と落ち会えましたとさっっ
 
 
 

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