腰痛につき安静に、ではあるが
銀行は待ってくれない〜、
ならばついでに、と、
久しぶりの角川シネマ有楽町へ
 
川っぺりムコリッタ
 
 
やれやれ、腰は簡単には治らない、
特に家にこもった後の方が辛い
明らかに労災なので、病院に行くかなぁ〜
 
さて、ガラガラの劇場で、
ゆったりと腰を守りつつ〜
 
富山の川べりの小さな町、
服役後社会復帰の山田くんは
水産加工工場に就職する
 
お節介なほどに温かく見守る社長に
励まされながら、
小さなアパートで生活を始める
 
しかし隣人の島田が、
厚かましく風呂を貸せと押しかけてくる
断っても庭で採れた野菜を持参し、
しまいには食事までして帰るようになる
 
淡々と過ごす日々、
ある日役所から連絡があり、
音信もなかった父が孤独死したという
遺骨を受け取り、その人生を思い…
 
という、なんでもない日常生活、
どれもこれも、
些細な個人的な出来事、
そんな積み重ねであって、
その意味とは…
 
コツコツと何十年も経ってわかる、
何十年も経ってみないとわからない
 
彼らが本気で編むときは、の監督作品と
後で知ったが、
かの作品の良さよりも、
今回は美意識に目が行ってしまって
ちょっと残念だったかな
 
静かな静かな作品にありがちな、
ちょっとした空気感、
こだわりの世界観が
かえって邪魔になるのは
それこそ個人的な好みの問題だが
すんなり入ってくる時もあれば、
今回みたいに、
どうもあざとい、
と受け取ってしまうこともある
 
色とりどりの古い電話機、
そこで奏でる音楽、
それを葬送曲として
行進するシーンはキモなんだろうが
好みじゃなくってホントごめんね
(映像で語りすぎ、って思っちゃう)
(ヨーロッパ映画なんかによくあるヤツ)
 
それでも全体に否定できないのは、
誰かの罪を追求しているワケじゃなく
人の弱さをどうのというのでもなく、
ただ温かく包みたい願望が
そこここに現れていたからで、
しかもそれが、
ムロツヨシ劇場になりがちなところを
松山ケンイチが冷静に受け止めている、
抑えた感じがとても良かったのでね〜
緒方直人もハマったなぁ
この手の役柄ばかりな気もするが、
お節介一歩手前の感じがよく出ていた
 
ま、あざといけれど、
チューインガムを噛む住職も、
NOPE ばりの物体も、
全然、嫌いじゃないし、
隣人女性のエピソードは大好きだわ
 
ってことで、
憎めない作品ではあった…
そしてまた、
彼らが本気で編むときは、
を観たくなったな〜
 
 
 
 

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