『 FIRE FIRE 』 EZO | かつぼうさんのブログ

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お騒がせレッズサポーター・かつぼうさんのブログです
レッズの事はもちろん、最近ハマっている音楽や我が家の飼い猫、
大好きな歴史の事等を「軽い暴言」を含めて(笑)書いていこうと
思っています。なにとぞ生暖かい目で見て下さい。

毎日暑いですね。こんな暑い日は、爽やかな北欧メタルを聴くに限りますね。でも、暑苦しいハードロックを聴いて、暑さを受け入れてしまうのもテかも。


と言う訳(こじつけ)で、本日紹介するのはEZO (以下同バンドと記載 ) という日本バンドの2ndアルバム 『 FIRE FIRE 』 (1989年作品、以下本作と記載 ) です。名前のEZOは蝦夷からで、北海道出身のバンドです。海外(アメリカ東海岸)で活躍したバンドです。




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1stアルバムは、KISSのコウモリおじさん/ジーンシモンズこうもりがプロデュース。彼の事ですから、『日本人なんだから忍者でいいんじゃん?にひひ』と安易に決めたのではないでしょうか?忍者なのに何故か歌舞伎みたいなメイクをしたメンバーがアルバムジャケットに写っており、軽い頭痛と眩暈を覚えた事を覚えています。


同バンドの演奏技術は最高レベル。今も活躍しているSKID ROWのヴォーカリスト/セバスチャン・バックが、自分達の前座として演奏している同バンドを見て 「 あんな上手いバンド初めてみた! 」 と言った程です。


コウモリおじさんではなく(←ここ重要!)ステファン・ガルファスという人物にプロデュースされた本作は、1stアルバムに比べてかなりアメリカナイズドされたものの良い作品に仕上がっています。音楽性はただただ素晴らし音譜の一言。かなりダークな音になっています。リリースがもう2~3年早かったら絶対にブレイクしていたでしょう。惜しむらくは、1989年はアメリカでハードロックの勢いが徐々になくなり始まっていた時期だったという事ですかね。


音のキモはヴォーカリストのMASAKIの声。どことなく怪しげな、独特の雰囲気を持っています。ギタリストのSHOYOのギターリフも、TATO&HIROのタイトなリズム隊も良いです。



以下、全曲紹介/感想です。



① LOVE JUNKIE ・・・ アルバムのオープニングを飾る、ミドルテンポですがヘヴィーなロック曲。この曲に関してはギターリフは普通ですが、泣いているギターソロが良いです。2度目のサビからギターソロへの展開も秀逸。


② NIGHT CRAWLER ・・・ 怪しげなギターイントロから始まるこれもミドルテンポのロック曲。ギターリフも含めて曲の構成等はシンプルですが、シンプルであるが故にごまかせません。サビのMASAKIのシャウトがたまらなくカッコいいです。ちなみにNIGHT CRAWLERは「ミミズ」という意味です。


③ FIRE FIRE ・・・ アルバムのタイトル曲にして、本作のハイライト。あまりにドラマティックであまりにヘヴィー。彼らの代表曲に上げるファンもいて、納得できます。ギターソロ前後の展開の素晴らしさには、日本のアーティストとは思えないスケールのデカさを感じます。ギターソロも地味に凄いし、裏でブンブンうなっているTAROのベースも良い。


https://www.youtube.com/watch?v=-nWL8XzrHrw


④ WILD TALK ・・・ 名曲の後と言う事で埋没しない様にとの配慮か、キャラが違う曲がきました。シャッフルのリズムが心地よいロック曲です。サビの2バスが、ドラム経験者には心地よいです。


⑤ BURN DOWN THE NIGHT ・・・ ②と同じく印象的なギターイントロから始まる、スロー&ヘヴィーな曲。サビのギターリフとMASAKIのシャウトが素晴らしい。


⑥ BLACK MOON ・・・ 後半のオープニングは、お待たせしました疾走系ロック曲。初めて聴いた時から思っていましたが、どことなくVOWWOWの「SHOT IN THE DARK」を連想させる曲です。


⑦ BACK TO ZERO ・・・ アルバムの中では地味な存在でしょうが、SHOYOの奏でる重いリフにMASAKIのヴォーカルがメロディアスに乗る、佳曲です。MASAKIのヴォーカルは、こんな語りかける様な曲にこそ威力を発揮します。隠れた名曲です。


⑧ COLD BLOODED ・・・ 同じ様なタイトルのKIXの名曲の明るさとは似ても似つかない、メロディアス&ダークな曲。


⑨ SHE'S RIDIN' THE RHYTHM ・・・ HIROの軽快なドラムイントロで始まる、ロック曲。MASAKIやSHOYOも良いですが、タイトル通りリズム隊のタイトな演奏が、曲にグルーヴ感を与えています。


⑩ STREET WALKER ・・・ 嵐のSEから始まる、メジャー路線のハードロック曲。80年代に流行ったハードロック曲をEZOがやると、こんな風になる。ギターソロ、凄げぇよ!


⑪ MILLION MILES AWAY ・・・ ⑩とは違ってマイナー路線のハードロック曲。哀愁を帯びながら疾走する名曲がアルバムのラストを飾ります。Aメロやサビのギターリフやギターソロ、ソロの後のちょっとした展開・・・・・、聴き所が多い曲です。


https://www.youtube.com/watch?v=iWhUFXlgGqA




↓は彼らが忍者だった頃の画像(笑)です。


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ってゆーか、やはり忍者と言うより歌舞伎だよなぁ。