『 ONCE 』 NIGHTWISH | かつぼうさんのブログ

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お騒がせレッズサポーター・かつぼうさんのブログです
レッズの事はもちろん、最近ハマっている音楽や我が家の飼い猫、
大好きな歴史の事等を「軽い暴言」を含めて(笑)書いていこうと
思っています。なにとぞ生暖かい目で見て下さい。

先日も少し書きましたが。ここ最近の本ヘナチョコ☆ブログのアクセス解析で飛びぬけて良かったのが、フィンランドのパワメロ・バンド 「 NIGHTWISH 」(以下、同バンドと記載) の 『 OCEANBORN 』 アルバムを紹介した時です。NIGHTWISHを好きな人が多いんだよなぁ。嬉しいなぁ。音譜


という訳で、今回は同バンドの最高傑作と言う人も多く、個人的に最高/最強だと思う曲爆弾が収録されている5thアルバム 『 ONCE 』 (2004年作品、以下本作と記載)を紹介します。


かつぼうのブログ-nw02

個人的に、前回紹介した『OCEANBORN』が同バンドのベストアルバムだと思ってはいます。ですが、それは本作が劣っているからではありません。差はわずかです。言ってみれば0.5ゲーム差位です。同バンドのファンに聞けば、本作がベストだと答える人も多いでしょう。もちろんですが、それも理解できます。


同バンドには、この前作の4thアルバム 『 CENTURY CHILD 』 から、ベーシストとしてマルコ・ヒタエラが加わっています。結果として(4thアルバムもそうでしたが)、ベースにグルーブ感が出てなおかつヘヴィーになりました。またマルコはとっても歌が上手いです。デス声だと言う人もいますが、個人的には少々ワイルドさが入った正統派な声だと思います。マルコのヴォーカルが、「良いアクセント」どころか「同バンドの強力な武器の一つドンッ」となりました。


本作の「音」は、シンフォニック&オペラティックという従来路線にとんでもない「磨き」がかかっています。それもその筈、本作の収録曲の多くにオーケストラを起用音譜しているのです。「シンフォニックさ」はハンパ無いですが、同バンドの凄いところはそれに「ヘヴィーさドンッ」が加わっている事です。↑にも書いた通り、マルコの存在が大きいです。サウンドのキモであるトゥオーマスのキーボードも、妖しく(笑)進化している気がしました。


ターヤ嬢のオペラティックで美しいヴォーカル宝石ブルーは、もはや言うに及びませんが.....。そのターヤ嬢は、残念ながら本作を最後に同バンドを離れてしまいます(涙)しょぼん



以下、全曲紹介です。



① DARK CHEST OF WONDERS ・・・ 本作のオープニングも、上質の「疾走系オペラ」。ヘヴィーなイントロにオーケストラと声楽が入ってきて、曲の緊張感がもの凄い。序盤のターヤ嬢の優しげなヴォーカルが、逆に演奏の迫力を際立たせていると思います。曲の展開も本当に素晴らしい。


http://www.youtube.com/watch?v=FsV5sUuCn4M


② WISH I HAD AN ANGEL ・・・ 同バンドどころか、北欧メタル最高/最強の曲だ!とあえて言いましょう。もの凄く攻撃的なのに、同時にもの凄い美しい曲でもあります。各楽器がとても良い仕事をしていますが、この曲の聴き処は間違いなくターヤ嬢&マルコのツインヴォーカルでしょう。優しく美しいターヤ嬢のヴォーカルと野性味あふれるマルコのそれが、お互いを引き立たせまくっています。↓のyoutubeリンクを是非ご覧になって下さい。


http://www.youtube.com/watch?v=KCSj_qUsKlo


どうです?勝手にとは言え、私・かつぼうが「北欧最高/最強」と言っているのがお分かりになるでしょ?それにしてもマルコの飛ばす「ガン」は、PVの映画の怪獣(?)よりもずっと怖いですね(笑)。


③ NEMO ・・・ 「CAPTAIN」は前につきませんよ(笑)?凄まじい曲に続くのは、その興奮を良い意味で冷ます美しいピアノイントロで始まるミドル~スローな曲です。ターヤ嬢の声の美しさは言うに及びませんが、ギターソロが意外に(笑)好きです。意味深なPVがありました。続けて貼ります。


http://www.youtube.com/watch?v=9hmzR1CKGtA


④ PLANET HELL ・・・ 「地獄の惑星」という衝撃的なタイトルの曲は、これまたシンフォニック&オペラティックな疾走曲。この曲では、マルコが先に歌い出します。サビの疾走感がハンパありません。ヴォーカルに絡むところや間奏のキーボード、曲に疾走感を与えているドラムが良い仕事をしています。


⑤ GREEK MARY'S BLOOD ・・・ ネイティヴ・アメリカンの音楽家と競演。ネイティヴ・アメリカンの苦悩を歌った、スローですが色々な意味でヘヴィーな曲。情景が目に浮かびます。EUROPEの3rdアルバム「FINAL COUNTDOWN」に収録されていた名曲「CHEROKEE」を壮大&ヘヴィーにした感じの曲です。って、却ってわかりにくい?


⑥ THE SIREN ・・・ 欧州のバンドって、歌声で船を難破させる怪物「セイレーン」が好きですね。多くのバンドが取り上げている気がします。でもNIGHTWISH版のセイレーンに敵う曲は少ないでしょうね。何てったって本当に難破されそうな美しさですから。


⑦ DEAD GARDENS ・・・ 同バンドの曲にしてはあまり展開がない、言ってみればわかり易い曲です。押さえるところは押さえてあるので、シンフォニックは苦手という人でも聴ける曲です。


⑧ ROMANTICIDE ・・・ ⑦と同じ様に始まりますが、こっちには曲展開や疾走する部分もあり、よりドラマティックです。テクニカルなギターソロから後半のサビはいいのですが.....。曲の終盤で、マルコがラップみたいに歌う所ですが、このバンドにそれを望んでいる人っているのかなぁ?


⑨ GHOST LOVE SCORE ・・・ これまた大仰でシンフォニックなイントロから始まる、ドラマティックなロック曲。オーケストラとの融合も素晴らしいこの曲が、本作のハイライトでしょう。「シンフォニックメタル」の頂点と言えるかもしれないこの曲は10分以上という長さですが、あまりそれを感じさせないのは曲の作りの上手さでしょう。ただただ脱帽です。


http://www.youtube.com/watch?v=uN3yqMr3ffY


⑩ KUOLEMA TEKEE TAITELIJAN ・・・ フィンランド語で歌われた、北欧らしい美しいバラード曲。バックの演奏はピアノ/ハープ/抑え目のオケのみ。


⑪ HIGHER THA HOPE ・・・ 優しげなアコースティックギターで始まるメロディとブ厚いコーラスも美しい、パワーバラード曲、スケール感のある、アルバムの最後を飾るにふさわしい曲です。



ターヤ嬢、マジでバンドに復帰してくれないかなぁ.....。申し訳ないけど、同バンドの世界観はターヤ嬢にしか出せないと思います。