今日のスケッチ。
熊本の路面電車。
アフリカのサバンナに生息するライオンは、単独行動を好むネコ科としては珍しく、群れをなして暮らしている。
大型肉食獣で群れをなすのはライオンだけらしい。
動物番組を見ると、狩をするのはメスだけで,オスはいつも寝てばかりいるのに、メスが仕留めた獲物は真っ先に食べていた。
子供やメスは、オスが食べ終わるのを見ている。
群れはオス1頭に対し、複数のメスと子どもたちからなる女系家族。
オスの仕事は子供をつくることだけで、イクメンもしない。
しかし、子供のオスライオンは、思春期を迎える3歳を目安に群れから追い出される。
追い出されたオスライオンは兄弟同士で数頭のグループを作り、
ほかのライオンの群れを乗っ取るための戦いをする。
この独特のルールによって群れのリーダーは狙われる運命にあり、
いざというときに備えておかなければいけないのである。
狩りはしなくても、群れに異常がないか常に臨戦態勢で見回っている。
リーダーがほかのオスに負けると、群れを乗っ取られるだけでなく、
もうひとつ悲惨な運命が待っている。
戦いに勝った新リーダーは、前のリーダーの血を引く子どもを
皆殺しにしてしまうこともある。
メスは自分のかわいい子供が、殺されるのを見ているだけだ。
新しいリーダーに従わないメスは、リーダーに殺される。
ライオンの社会ではリーダーだけでなく、子どもたちも常に狙われる立場ということだ。
殺されるよりは、千尋の谷に落とされた方がいい。
掟は想像以上に厳しい…。
戦いに負けたオスは、また別の群れを乗っ取るか、乗っ取れない場合は単体で生きていくかになる。
しかし、今まで狩をしたことがないオスが、一匹だけで狩をするのは難しい。
狩られる方も、おとなしく狩られてはいない。
草食動物だって必死の反撃をするから、ライオンも怪我をする場合がある。
歳をとって、怪我をしたライオンは、ハイエナに狙われることになる。
オスはいつも寝てばかりいるが、それもいざというときのために、
体力を温存しているわけだし、真っ先に 栄養のあるところから食べるのも、
体力維持のためだと思えば、男はつらいよとなる。