今日の絵手紙。
和服美人。
柔らかいあごや首の線が出せない、
ウクライナで徴兵を逃れるために国外に出た男性が2万人近くに上っていることが、BBCの取材でわかった。危険を冒して川を泳いだり、夜陰に紛れて歩いたりして、国境を越えている。
ほかに、出国を試みたが当局に捕らえられた男性も2万1113人に上る。ウクライナ政府が認めた。
ウクライナではロシアによる侵攻後、18~60歳の男性のほとんどが出国を禁止されている。
だが、BBCが入手したデータからは、毎日数十人が出国していることがわかる。
国外に出た男性らは、「(ウクライナの)みんなが戦士というわけではない」などと話している。
私がウクライナ人だったら、機会があれば出国するだろう。
ウクライナ人の愛国者、バンビちゃんに軽蔑されても、自分の命が大事だ。
ウクライナでは、正式な選挙で親ロシアの大統領が選ばれた時期があるのだ。
私がウクライナ人だったら、侵略したプーチンより、強大な隣人を怒らせて武力侵攻を招いたゼレンスキーを恨むだろう。
ウクライナに武器を援助して、戦争を長引かせる西側を恨むだろう。
永井荷風「摘録 断腸亭日乗」の戦時中の部分の日記を読んだ。
ふらんす物語やあめりか物語を書いた永井さん、自由主義の西側びいきである。
フランスがドイツに降伏したニュースを聞いた日の日記には、絶望的な心境が綴られているし、志那などで横暴に振舞う日本軍に対して、欧米が鉄槌を下してほしいと願っている。
慎重な永井さんは、公表するつもりもない日記でも、この後の文章は抹消あるいはページが切り取られている。
公安関係者に見られることを恐れたのだ。
武断政治の日本と、侵略されたウクライナとは状況が違うが、ロシアの侵攻を招くような外交をゼレンスキーさんがしたのは間違いない。
外交は、正しいとか悪いとかは関係ない。
ゼレンスキーさんにはバランスのとれた外交をすべきだったし、強大なロシア相手に全面勝利を願うのではなく、ある程度の段階で休戦の交渉に入るべきだと、私は思う。
日本が北朝鮮や中国から侵攻されたら、お前はどうするか。
もちろん戦わざるを得ない。
ところが、歴史や民族、宗教もからんで、ロシアとウクライナの関係はそう簡単ではないのだ。
尖閣諸島が武力占拠されても、そして私が若かったとしても戦うつもりは私にはない。
私はふがいない男なのだ。