芥川賞作品の偏差値 | かもさんの山歩き

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毎週末、山を歩いてスケッチしてます。
漫画も描きます。

今日のスケッチ。

 

松戸角海老裏の大岩稲荷。

 

 

若い時は活字中毒のようだった。

 

食堂に入って、読む物がない時は、電話帳でも良かった。

 

しかし、若い時の一時期を除いて、小説は読まない。

 

ブログで過去のことを書いていると、その時読んだ小説本を読み返したくなる時がある。

 

毎年、芥川賞、直木賞の受賞者の発表があり、テレビ、新聞で報道される。

 

読んだことがなくても、受賞した作者名と題名はなんとなく覚えている。

 

 

 

芥川賞は新人賞のはずなのに、文学賞はほかに幾つもあるのに、なぜ芥川賞だけがこんなに騒がれるのだろう。

 

 

「芥川賞の偏差値」小谷野敦著  という本がある。

 

歴代の芥川賞を受賞した作品に点数をつける。

 

もちろん、今活躍中の作家の作品もあるのだから、度胸がある。

 

1935年,第一回の石川達三「蒼氓」そうぼう

 

 

 

から156回の2016年山下澄人「しんせかい」まで、偏差値をつけている。なぜその数値になったかまで簡潔に記してある。

 

その中で私が読んだことのあるのが10作程度。

石川達三「蒼氓」の偏差値が42。

尾崎一雄「暢気眼鏡」が70。

清岡卓行「アカシヤの大連」が42。

東峰夫「オキナワの少年」が、38。

 

森敦「月山」が45。私が好きな作品で何度も読み返しているが、小谷野さんはオカルトだという感想だ。

 

宮本輝「蛍川」58.手堅い作品だからこれぐらいはつけておこうと書いている。

 

一番偏差値が高いのが、2016年上期

村田沙耶香「コンビニ人間」72.

一番低いのが、2008年楊逸(ヤン・イー)の「時が滲む朝」25となっている。

「どうしょうもない日本語で、新人賞に応募したら一次選考ではねられるレベル。」と書いている。

 

 

私は物好きである。

かつ天邪鬼である。

 

 

読まない方がよい駄作と酷評されると、ではなぜ受賞で来たのだろうと興味をもつタイプだ。

 

当然、読んでみることになる。

 

感想はそのうち。

 

しかし、芥川賞を取った作品である。

 

小谷野さんが、嫌いというだけだろう。