自宅に着いた涼太は
ふと気がついた。


7月23日は祭りの日の前日…



いとが俺の家に電話をくれた日も
祭りの前日だった。


きっと、
杏といとが一緒に居たんだろうなぁ…



俺がもっとちゃんと
いとの気持ちに気づいてあげれていたら…
俺が動揺なんかしなくて
いとの言葉を素直に受け入れることが
出来てたら…
俺がサッカー部の
冷やかしなんか気にせずに
いとの所に行けてたら…



古屋みたいに
幸せ者になっていたのかな。


涼太の想いは口に出すことなく…
自分の中に封印した。