ネック折れ修理(番外編)その5(最終回) | 皆川ギター工房のブログ

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東京都足立区北綾瀬にてアコースティックギターの修理(リペア)とメンテナンスを中心に営業中です。
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こんにちは。

後は、ネックを塗装して、調整して出来上がりです。

この修理のご依頼があった時、何も考えずに「はい。あ、ネックが折れて取れちゃってるんですね。」って。
20年以上、仕事は断らないようにやってきた事で、今の引き出しがあることを自負してますから、いつものように・・・。

今、始めて言いますが、最初に良く見てお断りすればよかった・・・、と思ってました。

そして、見積もり・・・「ヘッドのデカールがやっぱ無いか、うん、お断りしよう。」一人会話。
お客様の担当さんへ電話。 
一旦了承。
担当さんから電話、「ネットで見つけたんですが、それなら出来ます?」
私、「・・・あ、そーなんですかー、はい、わっかりましたー。」


 


そして、注文して来るデカールは、アドマ(うちで作ってもらってる)製位精巧ならいいなと思ってましたが・・・。
分厚いのに、扱いにくくて、やりずらかったー。
でも、修理を終えてわかった事がありました。
この、字体と色合いが偽者臭いのはワザとなんだなーと。

Martinのデカールを作ってもらった時(見本を1枚持っていた)、アドマの社長が、「修理以外では使わない約束なら、作ります。」と言ってた。贋作作りの片棒は担ぎたくないですからね。

うちみたいな修理屋ばかりが買うわけではないですし、今は、ギター作りが上手い人沢山いますから、 デカールが簡単に買えたら、ほぼ本物っぽく作れちゃいますからね。
(ド素人なら騙されちゃいます)
ですから、モラルの無い人も買う、前提なんですね。


 
ネックを塗って。


 
 
ヘッドも塗って。
デカールがきんきらきんだったので、少し黒吹いて。


 
ペグも交換。
こだわりのニッケルのSchaller M-6
私は詳しくないのですが、ジョン・レノンの雰囲気にしたかったらしいです。


  終了!
 ありがとうございました!

ずっと見て頂いて、「私なら、ここは、こーします。」 なんて言うご意見等も聞かせて頂ければ、幸いです。

ネック折れ(番外編)長々とお付き合い頂いき、ありがとうございました。

また、引き続きよろしくお願いします。