大渕林道から中宮八幡堂までの登山道は比較的ゆるやかですが・・・、
年々溝が深くなり、危険で通れなくなっているところも多いです。
サワギク(沢菊 キク科)。
アカショウマ(赤升麻 ユキノシタ科)。
「なんとかショウマって、区別が分からないの」
「茎の分岐のところが赤いから、これはアカショウマ」
「なるほど〜」
前回来た時(5月11日)は白い花が咲いていたシロバナヤマシャク。(白花山芍薬 ボタン科)
一本の幹にセミの抜け殻がこんなにいっぱい!
この大きさ、ハルゼミかしら。
中宮八幡堂跡(中宮馬返し 標高1280m)。明治時代までは、茅葺屋根の社屋があり、杖に印を押す小屋や馬小屋もありました。
石祠の中には八幡大菩薩(八幡大明神 応神天皇)が祀られています。
左横のお地蔵様は明治初期の廃仏毀釈で頭を壊されたのでしょう、今は石が乗っています。
ここまで来るまでも、ここから先も、枯れているばかりのバイケイソウ。花が一輪咲いていました。(梅蕙草 シュロソウ科)
つぼみを付けたイケマ(生馬 キョウチクトウ科)。
アサギマダラの幼虫の食草です。
東京では高尾山でアサギマダラを見ることが多く、ここでの幼虫の食草はキジョラン(鬼女蘭 キョウチクトウ科)。
どちらも毒性のあるアルカロイドを含んでいて、アサギマダラの幼虫はこれらを食べることで鳥などの外敵から身を守っているのですね。
村山古道は日沢を渡ります。明治時代はここに橋がかかっていたようで、探検家松浦武四郎はその橋が朽ちていたため落ちた、と書いています。
中宮八幡堂と松浦武四郎が橋から落ちたことはこちらに載せましたので、ぜひご覧下さいませ。
(つづく)