12回目(2023年12月16日)ともなれば、完全に大山に登っている感触で、「良弁の滝」等、名所案内の石碑も目立ってきます。
こま参道など道が賑やかになってきても、地味ながら貼られた大木太刀をかつぐ旅人姿の大山街道シールを見つけると嬉しいものです。
いよいよ大山寺への石段。両側に童子の石像が置かれ、仏教色満載です。
大山寺に源頼朝が太刀を納めたのが、大山詣の納太刀のきっかけとか。
でも、その頃の大山寺はここではなく現在の大山阿夫利神社下社のところにありました。
明治の神仏分離令による廃仏毀釈の動きで、大山寺はしばらく後にここに復活しました。
13回目(2024年4月14日)にして、大山寺から大山阿夫利神社下社に到着。
奉納の大木太刀を持つ「大山詣」の石像。
赤いシールに導かれ励まされながらここまでやってきました。
備え付けの大木太刀を持って、感動の一場面です。
本殿の下の通路に置かれた実際に奉納された大木太刀。
どのような願いが込められているのでしょう。雨乞いもあったでしょうね。
標高700mの大山阿夫利神社下社から山頂(標高1252m)の奥の院に向かいます。
急登が続きます。下社からの標高差は552m。
東京の高尾山は599m。登山口の高尾山口駅は標高190m。その標高差は409m。下社からは高尾山一つ分よりも150m近くも多く登るというわけですね。
山頂の奥の院に到着。
4月14日13時50分、コンプリート! 笑顔!!!
こま参道に戻って、乾杯!
帰りに見つけた大山街道のシールの前で記念写真。毎回有難う。
(2022年6月4日 U.K.さん 撮影)
何より畠堀操八様が大山の道筋はもちろん、大山の地質、歴史、神仏分離令による廃仏毀釈の影響、渡辺崋山の『游相日記』等、知的な面での大先達で、このプロジェクトに厚みを増してくださいました。感謝申し上げます。
4〜5回で終わらせるつもりで書き始めた「大山詣」のまとめ。なんと15回にもなってしまいました。ご覧いただきどうも有難うございました。
(完)