釈迦堂の交差点脇を流れる凡夫川(ぼんぶがわ)。川床が熔岩そのもの。富士山頂はまだずっと先に見えるけれど、足元はすでに富士山なのですね。
晩霜(おそじも)を防ぐ3枚羽の扇風機の茶畑の向こうに富士山。
六本茶橋の上から撮った沼沢川と富士山。川床は、溶岩が流れてきてそのまま冷えて固まった様子がよくわかります。
二股に分かれる石垣の下にあるのが2番目の道しるべ。
初めてこの道しるべを見た時は、三峰富士山の少し下からは道路に埋まっていました。
畠堀操八著『富士山 村山古道を歩く』では、
「富士市建設部道路維持課としては、むやみに移動されたり盗難に遭ったりしないよう、がっちりガードしてくれているのかもしれない。」
と皮肉たっぷりに書かれています。
この本がきっかけになったのでしょう、数年経って掘り起こされました。当時は道路に埋もれていた下3分の1ははっきりと白かったけれど、今は少し白線が残るだけで、色合いは変わらなくなりましたね。
千貫松交差点を過ぎたすぐ左側に、竹川本家と表札のあるお宅。
側に「山林奉行所址」と彫られた石碑。
「元禄十四年、徳川幕府より任を受け、富士山御領林の管理・取締りの為、麓村「金山奉行・竹川肥後守子孫」六代目竹川半重郎が「山林奉行所」を建てた跡地です」
3番目の道しるべ。
天候に恵まれ、道しるべごとに良く富士山が見えることに感心しています。直進したくなるけれど、「左 むら山道」なのです。
千貫松からの村山道は右側は富士市、左側は富士宮市の境を歩きます。
墓所の奥のトイレをお借りすることに・・・。
あら、ミネラルウォーター。
「ご自由にご利用ください」ですって。いつできたのかしら。
まぁ、こんなに可愛らしいすみれ!
トイレの近くにベンチがあったので小休憩。
気がつくと花のない小さな株が沢山あって、避けて歩くのが大変!
カラスノエンドウ(烏の豌豆)もよく見かけたけれど、どこも沢山の草に混じってうまく撮れず。これは苔の上にのびやかです。
隣の空き地の栗の木の下にはすみれの群生!タチツボスミレかしら。
こんなに沢山の菫、今年初めてです。3月31日。
さっきまで富士山に近づいていた雲はすっかり取れました。
畑はシキミ(樒)。仏前に供えるために出荷される作物です。因みに神道はサカキ(榊)が多い。
シキミは全体が有毒、特に果実は猛毒で、土葬をされた頃は墓地にシキミを植えて動物の害を防いだそうです。
近くにあったシキミには花がいっぱい。
「咲き始めは雌花の性質を持ち、その後、同じ花のシベが変化して雄花に変わる雌性先熟という性質を持つ」という記述にぶつかって興味を持ったものの、自分にはよく理解できていないのにここに載せていいものか・・・、載せてしまったけれど・・・。
あれー!シキミ畑から15分も経たないのに、雲が重なるように出てきたわー。
やはり、お茶畑と富士山は良く似合いますね。
熔岩や火山灰で水田は作れない土地柄。それでお茶畑やシキミ畑が多いのですね。
風が強い日で、また雲は吹き飛ばされました。
(つづく)