”ふじ爺”さまと歩く「村山道」 ⑧ ✿ 和菓子店 南岳堂  旅籠 鯛屋旅館  富知六所浅間神社 | 一人、"地下鉄の地上を歩く会"

一人、"地下鉄の地上を歩く会"

山や街を歩いて見聞したことや身の回りのことなどをお話しします。

東海道吉原宿のアーケード街に戻って御菓子司の南岳堂。店があるのは知っていたけれど入るのは初めてかな?

 

 

 

わーっ、美味しそう。

 

 

 

老舗なのですね。店内には和菓子の木型、文様や絵柄の刷り込みに使う型紙の紺屋型、昔の仕入帳などが展示されていました。

 

 

 

340年以上前から続く山岡鉄舟や清水次郎長が定宿としていた旅籠、鯛屋旅館。

ここには5〜6回、泊まったことがあり、若ご主人が打つお蕎麦をいただくために寄ったことも何度かありました。

特に2009年6月の吉原祇園祭・通称「おてんのさん」の日に泊まった夜は印象深かったです。こちらに載せましたので是非ご覧くださいませ。(2020年4月20日掲載)

 

 

 

富士宮市のB級グルメの「富士宮やきそば」は有名ですが、富士市は「つけナポリタン」です。

この店で左折するのが東海道。100mほどでまた右折します。真っ直ぐにせずにこのような曲がり方にするのは江戸幕府独特のもので、豊臣の残党が攻め下ってくる時にこの街角で防ごうとするものですって。

 

 

 

よ、よっ! 甲田商店!!!  大向うをかけたくなるようなシャッターですねえ。

 

 

 

東木戸から入った吉原宿はここ西木戸で終わります。

東海道は直進ですが、村山道は右折します。

 

 

 

吉原第一中学校の校庭からは富士山が美しい。ソメイヨシノはまだ固い蕾。(3月31日)

 

 

 

村山道はもっと手前の道を左折するけれど、直進して「三日市場の浅間さん」と呼ばれる富知六所浅間神社に寄ります。

 

 

 

ここに来るのは10年ぶりくらいでしょうか。すっかり様子が違います。約250年ぶりに解体整備工事され、平成28年6月に竣工祭を行ったそうです。

 

 

 

日が良かったのでしょうか、何組かの七五三を祝う家族に出会いました。

 

 

 

拝殿と本殿が見えるところで、ふじ爺さまが千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)の説明をしてくださいました。

神社の建築の説明に書かれていることがあるけれど、具体的なことが分かりませんでした。実際に見ながら説明していただいてよく分かりました。

千木というのは屋根の両端にある交差している部材。

鰹木は屋根の上に棟に直角に何本か平行して並べられた部材。

千木が垂直に削ってあると男神、水平だと女神という説があります。ここの場合は男神。

鰹木が奇数なら男神、偶数だと女神という説もあります。ここは4本なので女神。5本なので男神。(一本見落としていました。すみません。)

富知六所浅間神社の主祭神は大山祇命の男神。なるほど。(相殿には木花之佐久夜比賣命の女神もおいでですが。)

でも、どちらも一概に定説とは言えないみたいですね。神社によって違うということで、これからは神社を訪れる時の楽しみといたしましょう。

 

 

 

どっしりとした大楠は以前と変わりませんねえ。幹周り13メートルあるそうです。

 

 

 

 

明治天皇像の近くに植えられた枝垂れ桜が上品でした。

 (つづく)