服部半蔵の西念寺から潮干観音へ行く時もそうだったけれど、四谷は新宿通りなどを通っている時には想像もつかないほど坂が多い。
この急な階段を上ると須賀神社。
韓国から来た若者たち。
"YOUは何しに須賀神社へ?”
「漫画?」「・・・?」
「映画?」「・・・?」
「アニメ?」「アニメ!君の名前は・・・」
おぉ、会話が成り立ちました!すべて日本語で訊いたのだけど。
そう、須賀神社はアニメ「君の名は。」のラストシーンに出てくる場所で、聖地巡礼の人たちがたくさん来ているのです。
須賀神社の主祭神は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、宇迦能御魂命(うがのみたまのみこと)。
かつては清水谷にありましたが、寛永11年(1634年)、江戸城外堀普請のためこの地に移されました。
この地区には同じ理由で多くの寺社が移築されて、寺町を成しています。歩いていると寺院の名前に由来する坂が多いこと!!!
社宝は戦災でほとんどが焼失したけれど、金庫に納められていた三十六歌仙の絵は難を免れ新宿区指定有形文化財絵画に指定されています。
本物は社殿内にあるようですが、境内にも複製が掲げられています。
百人一首からの歌も多く、歌人もほとんど知った人ばかり。
末っ子で育ったため小さい頃から百人一首に馴染みがあり、特にお正月前後には家族や友達とカルタ取りをすることが多かった。そんな環境に今になって感謝しています。
日蓮宗戒行寺。脇に「戒行寺坂」があります。別名「油揚坂」とも言われ、坂の途中に豆腐屋があり、質のよい油揚げをつくっていたとか。