以前アレキサンドリアとアスワンに行ったことがあります。地図て見て下さい。エジプトのカイロからアレキサンドリアまで電車で3時間ぐらいかかった気がします。
それだけ円弧状三角州が大きいということです。カイロは砂漠気候なのに、アレキサンドリアは地中海性気候。
砂漠ってこんな感じ。サハラからのカムシン(乾燥したら暖かい風…VWやマセラティの車の名前になってるんだ)がひどかったなぁ
いろいろ世界を旅した中で、ボクの中ではアレキサンドリアは綺麗で素敵な印象が残ってます。
夜はこれ。安宿からの写真。
向こうに見えるのはアレキサンドリアの大灯台の土台(世界の七不思議の)
その後、東の端のポートサイドまでスエズ運河を見に行ったんです。行って分かったことは、ポートサイドではなくポートサイードだったんです。そこにいたアラブ人にサイードはアラビア語で幸せなんだぞって言われたのも覚えています。
ちなみにポートサイードはサイードパシャって提督の名前が由来だよ。
まあ、その時の写真と話はまた別の機会に。
今回はそのアレキサンドリアとアスワンつまり昔の名前ではシエネって所の2点間の距離の話。
そうそう、アスワンもいい街だった。アスワンハイダムもアブシンベル神殿も見てきたよ。
シエネは丁度北回帰線が通っている街。
昔、エラトステネスっておっちゃんが北半球が夏至の日のお昼に井戸の底を太陽が照らしたことを見つけたんだ。つまり太陽高度が90度になったことを…
でも北にあるアレキサンドリアでは夏至の日の南中時間に井戸の底は照らさず、7.2度ズレてることに気がついてしまったんだ。それで地球が丸いことを確信して、地球の一周と半径を求めることができたんだそうな。紀元前230年頃の話だから今から2245年も昔の話…すごいねー。
アレキサンドリアとシエネは歩いて距離を測定できて5000スタジア(歩いて50日かかったそうです)あったことから算出できたんだよ。
そしたら、地球の一周2π r は出せるよね。
5000スタジア : 7.2度 = 2π r : 360度 で計算すれはいいわけでしょ。
r=39800スタジア これて今での7363km
これ2245年前にこれだけだせればすごいよね。
今は6370kmなんだし。
まあ、受験生は一周40000kmがわかれば充分だね。だけどエラトステネスさんがどうやって地球の大きさを測ったのかはわかったよね。
それとよく似た話で、昨日鹿児島校舎でMさん(…とでも言っておこうか…)の質問で。
同一経線上にある北半球の2地点の緯度の差を測る方法は?ってのがあったけど…
それは『それぞれの地点からの北極星の高度を測る』が正解!
よく見てよ。角度θがB地点から見える北極星の角度でしょ。これは緯度と同じになるわけだよ。
つまり、
北半球から北極星を見たときの高度はその地点の緯度と等しいわけね。
だから2点間の緯度の差は、それぞれの地点からの北極星の見える高度の差で求められるんだよ。
Mさんはわかったかなぁ?ダメならいぢめてやる。(どMさんにしてやる)
…ってアホなことを言うてますが…みなさんもわかりました?
なんか今回は地学ぽくなりましたが、地理でも必要だしね。考えることは勉強になるんです。
…でもなんで『北半球から』って書いてあるか?わかる?
えー?!意味がわからないん?
じゃ次はその話か?
追伸、センター地理で必要な風は冬から春先に吹く、砂塵を含むサハラからのヨーロッパに吹く風をシロッコ、ギニア湾に吹くのはハルマッタンってだからね。(二次私大用ではこのカムシンとチュニジア辺りに吹くのをギ(ジ)ブリってゆーのを知っといてね。)